矛盾の騎士 放置プレイ? ─Tyki-Side─ 最近では「巻き戻しの街」とか呼ばれているこの街。その壁に囲まれた街の門にティキとロードは居た。 ティ「おいロード、千年公にバレたらどうすんの?」 ロ「大丈夫大丈夫、ボクは怒られないから。怒られちゃうのはティッキーだけだよお。」 まるで童話にでも出てきそうな怪しい傘─レロを振り回しながら、ロードはおかしそうに笑った。対してティキは他人事のように笑うロードにため息をつく。 …そういう奴だよ、ロードは。 ロ「じゃあ、ティッキーは千年公が来た時のためにここで待っててねえ。」 ティ「何だよその役目。」 ロ「あはは、ボクはアレンを見に行くだけだからね。ついて来てもつまんないと思うよお。」 じゃあね、と言い残すとロードは街の中へと入って行った。 ティ「………。」 …放置。 妙に淋しい風が身体を撫でていく。孤独感よりも切なさを多く感じた。つっ立っていても仕方なく、ティキは門の横に腰かけた。 ロードの入って行く様子を見ている限り、この街はイノセンスによって何かが起きているんだろう。そしてたぶん俺は街に入れない。 なんか、気を遣われた気分だ。 いつ戻ってくるか分からないロードに、来るかも分からない千年公。暇なのは確かで、ティキはしばらく寝ることにした。 _ [*前へ][次へ#] [戻る] |