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矛盾の騎士
風呂上がり




「きみ、アレン・ウォーカー?」


ア「・・・!!」



だ、れ?




-side,end-



───




レ「はあ〜。」


風呂からあがり、火照った体をソファーに沈ませる。

太股に激痛がしたのはあの一度だけだった。けどチクチクとした中途半端な痛みだけは続いていた。


こんな痛みは初めてだ。


レ「何かの予兆かな。」


自分で言っといてぞっとした。


レ「・・・強ち冗談ともいえないかも。」


これは、コムイに伝えるべきか。

俺がどういった立場でどんな役目を持っているかを知っているのは、コムイとヘブラスカ、あとは見たことない偉い人達くらい。

それに、エクソシストという駒を扱う彼らには、駒の状況を伝えないといけない。

言わなかったら中央庁のやつらにネチネチ文句言われるのは目に見えている。


まだ熱い体を持ち上げ部屋の扉に向かった。しかし、出る一歩出前で足を止めた。


レ「・・・さすがに寒いかな。」


崖の上にある教団はとても冷える。ましてや夜なんて寒くて凍えるだろうな。


レ「行くか。」


少し厚手の上着を羽織り自分の部屋を後にした。




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