矛盾の騎士 予兆 リーバーとの食事を終え、部屋に戻ってきた。機械の音しかしない無機質な部屋。 けどこの部屋が一番落ち着く。 レ「・・・疲れた。風呂入ろうかな。」 俺の部屋は風呂も付けられている。 理由は簡単。 どこへ行っても囲まれる俺が風呂へ行った時、風呂が『物凄いこと』になったから。 ラビやコムイが中心に風呂作り計画として頑張ってたな。あ、神田もいたかな。珍しいよな。 服を脱ぎ、お湯を張った広めの風呂に入る。 レ「・・・ふう、気持ちぃ〜。」 さっきの続きだけど、なんで俺って異常なくらいファインダー達に囲まれるんだ? 意味分かんないんだけど。 俺のどこ見て言ってんのか謎だし、「格好良い」とか「素敵」とか「抱いて」とか。 レ「俺に言う台詞かっての。」 しかも最後の何だよ。 なんで俺が抱きしめてやんなきゃいけないの。嫌だよ、よく分かんない人抱きしめるなんて。 レ「神田とかラビに群がれよ。段違いに美形なんだから。」 はあ・・・、と重くため息を吐く。 ファインダーってよくわからない。まあ、ファインダーっていうか教団の人間? なんかだいぶ浸かってたな。そろそろ上がんないと逆上せるかも。 考えごとをしていたら、思いのほか長く浸かっていたらしい。 洗うとこは洗ったし上がろうかな、そう思い浴槽から上がった時だった。 レ「・・・っ!!」 ズキリとした痛みが右の太股を襲った。 右の太股。 寄生型イノセンス。 [*前へ][次へ#] [戻る] |