[通常モード] [URL送信]

■明星学園物語 [SUB]
ある少年の善意



雨は嫌いだ


どれだけ嫌いかというと


ピーマンの肉詰めの


ピーマンくらい嫌いだ


肉だけでいいと思う


まあこの話は置いといて


何故雨が嫌いかというと


濡れるからだ


傘をさしても濡れる


カッパを着込んでも


何故か濡れる


何だか嫌になり


雨の日に教室で雨乞いをすることにした


まだ授業も始まってないから


大丈夫だ


窓を全開にすると


横殴りの雨が教室に入ってくる

教室にいる奴らは迷惑そうだ


そうだな、彼等も雨が嫌いなのだう


やはり雨乞いせねば


と、使命感に力が沸いて来る


教室の真ん中にある


山田君の机に乗り呪文を唱えはじめると


クラスメイト達は儀式の邪魔にならないように


遠くから僕を見守ってくれている


山田君もこちらを見てくれている


頑張るよっと気を引き締めつつ

踊り始める僕


この日は休み時間の度に


儀式をしたかいがあって


帰る時には雨があがっていた


帰る前に雨を止めてくれた雷様への


お礼の儀式の中


急いで帰っていく


クラスメイト達に


今日も善いことしたなぁ


と、心が満たされていった


めでたしめでたし

[*前へ]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!