ダイゴ×ヒョウタ/ざき様(5/27提出)
※ダイゴさんはヒョウタくんの発掘仲間設定です。
「ヒョウタくん」
突然、後ろから僕を呼ぶ声がした。
「ダイゴさん!」
振り向くと発掘仲間のダイゴが手を振りながら
こちらへと近寄ってくる。
(発掘仲間って言っても、僕の好きな人でもあるんだけど)
「お疲れ様、ヒョウタくん」
「ありがとうございます。それはそうと、ダイゴさん、シンオウへ来るの久々ですね」
「何となく来ちゃったんだ」
「何となくってなんですか」
ヒョウタは静かに笑う。
「あと一つ理由があるんだよ」
「なんですか?」
「無性にヒョウタくんに会いたくなって、シンオウに来たんだよね」
「……っ、そんな笑えない冗談言わないでくださいよ〜っ」
「冗談ではないよ?」
「……え」
「ね、ヒョウタくん」
「……なんです?」
「またね、と、さよなら、どっちが好きかな」
「またね、がいいです」
「どうして?」
「さよなら、は、これっきり会えない気がして。またね、は、また会えるんだと思って………、あはは、変なこと言ってすみません…」
「へぇ」
「恥ずかしいので聞かなかったことにしてくださいっ」
思わず恥ずかしくなってヒョウタは俯いた。
「いや、そう言われればそうだね」
「すみません、変なこと言って」
「謝る必要なんてないよ?ね、顔を上げて?」
「……ぁ、ありがとうございます」
「じゃあさ、ヒョウタくん」
「なんです?」
ダイゴがヒョウタの顔に徐々にと近寄ってくる。
その差10センチ。
「ヒョウタくん、またね」
と、ヒョウタの額にキスをした。
そして
「好きだよ、ヒョウタくん」
ヒョウタにそう耳元で囁いて、ダイゴはクロガネ炭鉱を後にした。
一方、ヒョウタは呆然とその場に立ち尽くし、我に戻ると一気に顔が火照るのを感じて、思わず両手で頬を覆った。
(次に来たときどんな顔して会えばいいのだろうか)
素敵企画ありがとうございました!
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