ヒビキ×グリーン/那緒様(6/13提出)
「おかしいな…」
いつまでも繋がらないポケギアを片手にヒビキは呟いた。
今日は日曜日の夜でこの時間に電話するとグリーンが出るはずだ。
まだジムリーダーの仕事が終わっていないのかも知れない。
ヒビキはとりあえずトキワジムに行くことにした。
トキワジムに行くと明かりがついていた。
ヒビキはなるべく音を立てないようにこっそりジムに入りグリーンがいるはずの自室兼雑務室を覗いた。
グリーンはヒビキには気付いておらず机に向かっていた。
多分書類を書いているのだろう。
(…気付いてくれない)
集中しているからグリーンは中々気付かない。
(悪戯してみよう)
ヒビキはグリーンの背後に近付いてグリーンの目を塞いだ。
「!?」
驚いたグリーンの身体は跳ね上がった。
それに満足したヒビキは笑みを浮かべる。
「誰でしょうか?」
「…ヒビキか?」
「正解です」
ヒビキは目隠しをしていた手を外す。
後ろを向いたグリーンはヒビキを見た。
「驚かすなよ…心臓止まるかと思ったぜ」
「すいません。つい」
「まあいいけどな。ヒビキ何でここにいるんだ?」
「グリーンさんに電話したんですけど出なかったんで心配で来てみました」
そうヒビキは言うとグリーンは慌ててポケギアを確認した。
「悪い!気付かなかった!…怒ってるか?」
グリーンは自分の顔の前で手を合わせてグリーンは座っているので必然的に上目使いなる。
「心配はしましたけど怒っていませんよ」
そう言いながらヒビキは机に置いてあった書類を手に取った。
「おい。勝手に取んな。大事な書類なんだ返せ」
「嫌です」
「は?何言ってんだよ。返せ」
「グリーンさん少し休んだ方がいいですよ」
「急ぎなんだから無理だ」
「じゃあやっぱり返しません」
「どうしてそうなる」
「グリーンさんを休ませたいからに決まってるじゃないですか」
引く気配がないヒビキにグリーンはため息をついたのだった。
end
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