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甘い物が苦手な貴方/ルチミリ(VD)


2月13日。
明日はバレンタインデー。



例年のごとく、想い人へのプレゼントに悩む女達。








「ねぇ、アンタ達誰にあげるのよ?」
「えー内緒」
「……ヒミツ」



ぷーと膨れるアスリ。

あ。と閃いて。



「せーので言うわよ!せーのっ!!」
「え!?待ってよ!」
「拒否権なし。マリンもね」



心底楽しそうに。



「せーのっ…」








「「「ルッチ」」」







暫し固まる3人。



「な、何よアンタ等…」
「3人とも同じなの?!」
「…どうしましょ」



斯くして、3人の戦いが始まった。





明日は、決戦の日(笑)










次の日、ルッチの自室へと3人の女が訪れる。



…まぁ、彼の場合3人だけではなかったようだが。







コンコン。



「ルッチーいるー?」
「何だ、お前もかアスリ」


彼の部屋には大量のプレゼント。


「マリン?!先越されちゃった」


苦笑しつつはい、と小さな包みを渡し。


「言っとくけど義理じゃないからね」
「あ、私のも……!」
「分かってるさ」





不敵に笑ったルッチに、2人共顔を紅くし。







「何あげたのよ、マリン」
「…チョコクッキー」
「そっかぁ。あーあ、アタシ普通にチョコだしぃ」


小声で話し、がくりと唸垂れるアスリ。





「そういえばミリィは?」
「ん?あの女はまだ来てないな」
「なんか、1番に来そうなのに」





と、その時。

ドアをノックする音。



入ってきたのは、ミリィ。









「じゃ――ん!!ハッピーバレンタイン♪」










誰も、何も言わなかった。



というか、何をどう言えば良いのかわからなかった。











「ね、ねぇミリィ?」
「あらアスリ。マリンまで」


「…ミリィ」
「?…なぁにダーリン」
「一応聞くが……」




首を傾げるミリィだったが、ふと何かに気付き。











「あ!プレゼント?見れば分かるでしょ?」
「……お前、か?」





ピンポーン♪と上機嫌のミリィに、ルッチは目眩を覚えた。





額を押さえるアスリと、溜息を吐くマリン。








「ということで、私は貴方の物よ★好きにしちゃってーんvV」




かなりのおふざけモード。


この時点でアスリとマリンは部屋を出た。











「…何よ。2人共ノリ悪いんだから」
「お前はテンション上げ過ぎだ、バカヤロウ」
「はいはい。スミマセンでしたー」



先程、ベッドに腰掛けていたルッチへ突っ込んでいった(まさにアタック?/笑)ミリィ。


しかし、これ以上やって指銃や嵐脚なんかをされるのは嫌なので、素直に退こうと起き上がる。












「でもさ。ルッチ甘いもの苦手だからアタシだって考えたんだよ?」





少しだけ悄気たように言い、ベッドから降り……ようとしたが。








「?!ルッチ?」



ルッチに腕を掴まれ、再びベッドの上へと引き戻される。











「まだプレゼントを受け取ってなかったな?」








そう言った彼の瞳に映ったのは、真っ赤なリボンに包まれた、真っ赤な顔の少女だった。







(コメント)
甘い……。
多分、この後ミリィは美味しくいただかれたのかと。(言うな)

ルチはミリィが好きだったのかな。…だったとしてもアスリとかマリンからかって遊ぶの楽しんでそうだ。





チョコレートより…甘いんじゃないか?


う、うるさいわねッ(照)



2007年2月末までお持ち帰りフリーです。
ご希望とあらば女子3人の名前変えられます。

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あきゅろす。
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