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2007年 透吾誕





「あ・ら・い・くんっ♪」
「な、何だよ未希麿?」
「今日って、新井君の誕生日でしょ!」





全ては、ここから始まった。















「――と、言うことで、今日は皆で新井くんの為にケーキを作りまーす!」
「何で俺がアイツなんかに‥‥」
「いいじゃんか高城。楽しそーじゃん」
「でも、何でケーキなんですか?」


それはね、と何故か自慢げに胸を張る未希麿。透吾の為、と言うところが嬉しいらしい。



「今日は新井くんの誕生日だからだよ!」



刹那、各々の表情が変わる。勇祐は素直に祝おうという顔、翔はそういうことかと納得の顔。
紫門は明らさまに嫌そうだ。





「ねぇ、協力してくれないの?」
「いえ、僕に出来ることなら手伝いますよ」
「ケーキ食えるんだろ?俺も手伝うぜ」
「俺は‥‥」



断る、と言いたそうな紫門に3人の視線が刺さる。特に未希麿の迫力といったら恐ろしい。





「や‥やるよ」
「本当ぉ?!高城君ありがと!」


嬉しそうに笑う未希麿。同じく楽しげな勇祐に苦笑いの翔、やれやれと首を振る紫門。






こうして、男子高校生4人のケーキ作りは始まったのである。















コンコン‥‥





「誰だ‥中本?」


ドアを開くと、そこにはいつものメンバーの笑顔。驚いているとじゃーん、という声と共に手前にいた未希麿と翔が両脇に寄る。
すると大きなホールケーキが顔を出した。





「誕生日おめでとう、新井君!」





にこにこと告げる未希麿から祝いの言葉。よく見ると、ケーキの上に同じメッセージの書かれたチョコプレートが。



「お前等、これ‥‥」
「お前の為に俺達が作ったんだ」
「不本意だけどな」
「提案は志村くんですよ」


えへへ、と未希麿は照れたように笑う。そして照れ隠しにか食べてみて、とフォークを寄越した。



「どう?美味しい?」





その問いに、極上の笑顔と感謝を込めて。














「あぁ。すっげぇ美味い!」



Happy Birthday,Togo!!





(コメント)
M達。CPはない。
皆で、って言うのが1番似合う漫
画だと思う、Mって。

何だかんだでまとまりある辺りが好き。お薦めです!(笑)

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