何だかんだで好き/ジャブマリ(VD)
「ちっくしょールッチばっか……」
「あら、ジャブラ」
「!!…マリン」
愚痴りながら歩いていたらマリンに会った。
そのまま、流れで2人共俺の自室へ。
「何?また愚痴ってたの?」
にっこり笑って、煎れたての珈琲を飲むマリン。
「…煩ぇ」
「……恐い。だからチョコ貰えないのよ」
睨むジャブラ。
でも、未だ珈琲を飲みながら余裕の表情。
「ギャサリンは?」
「……関係ない」
明らかに表情を曇らせた彼の隣に座り直し。
頭を、撫でる。
「?!」
「怒らない怒らない。皆ジャブラが良い人だって知ってるよ」
「……ふん」
外方を向くが、頭を撫でる手には嫌な気はせず。
「私、ジャブラのこと何だかんだで好きよ」
突然の告白に、驚いてマリンの方を見る。
(顔、近ェ……)
目と鼻の先というのは、このことなのだろうか。
少しでも動けば、その桜色の唇に自分のそれが触れてしまいそう。
と、その時。
「ジャブラいるー?」
「心優しい美女達がチョコ持って参上したわよー♪」
‥‥‥‥‥‥。
目の前の2人を見て、固まる2人。
見つめ合っている男女。
部屋にはその2人きり。
「じゃ、邪魔したわね!」
「アタシ達帰るから続き頑張ってー!」
バタンッ……!
意味不明な言葉が聞こえた気もしたが、取り敢えず参上してすぐに退散したアスリとミリィ。
「あら。帰っちゃった」
「‥‥‥!」
恥ずかしさと怒りで真っ赤になるジャブラ。
他人に言い触らされたりしたら堪ったもんじゃない。
「ちょっと行ってくる!」
「え?…待ってジャブラ!」
腕を掴んで、引き止める。
「…行っちゃうの?」
その台詞に、はっと振り向き。
「あ、あぁ…。すぐ戻るから、少し待ってろよ?」
「…うん」
何だか後ろめたい気もしつつ、ジャブラは部屋を後にした。
――――1時間後。
(ヤベェ。すぐ戻るって言ったのに……!!)
散々アスリとミリィを追い掛け回し、へとへとだが剃で部屋へと急いだ。
待っててくれよと、祈りながら。
「マリン!」
返事は、彼女の姿はなかった。
「はぁ…ダメか」
唸垂れ、トボトボ歩く。
そこで、ふと目に入ったもの。
「手紙…と、プレゼント?」
“チョコ、腐らないうちに食べるのよ。
また、部屋に行くね”
1枚の紙を片手に、ジャブラは苦笑した。
その顔は、とても嬉しそうだった。
(コメント)
ジャブ、良かったね(何)
あーでもキスできなかったねぇ。
マリンのキャラが何か変?
ジャブって何か大切に飾っちゃったりしてそう(笑)
勿体なくて食えるかよ。
早く食べないと、新しいの作ってあげないから。
‥‥‥食うから、作ってくれ‥‥。
2007年2月末までお持ち帰りフリーです。
ご希望とあらば女子3人の名前変えられます。
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