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型に填まらない姿が、
もどかしい(環鏡)





「我がホスト部に入らないか?光くん、馨くん」
「何で僕らが?」
「放っといてよ」


どうしても諦められんと言えば、
ゲームをしようという。

俺はそれを二つ返事で受けた。










桜蘭高校、第三音楽室。


ホスト部の原点と言える2人が、
テーブルで向かい合い。





「勧誘は順調か?環」
「当たり前だろう?俺を誰だと思っている」
「俺の親友、だろう?」


クスクスと2人で笑いながら、テ
ィーカップに口を付けた環にまた
1つ問う。


「聞けば勧誘の相手はお前の好み
らしいな。今度の2人もか?」
「さすがだな鏡夜。2人纏めて相
手をするというのもなかなか楽し
そうだろう?」
「‥俺にそれを聞くとは、随分と
ひどい事をしてくれるな」


嘘でもそんなことないと言ってく
れたら、少しは落ち着けるという
のに。





「鏡夜に嘘は効かんからな。‥そ
んな悲しい顔、しないでくれ」



不意に触れた唇は、ほんのり紅茶の匂いがした。





(コメント)
はい、7000hit企画フリリク
「環×鏡夜」でした。

というか環総攻へのプロローグ的な(爆)
全て分かっている2人を書きたか
った。まさに夫婦みたいな。

どんなに他へ気が向こうと自分のところに戻って来るという事を知っているから、鏡夜はただ黙って見ているだけ。


お題は「Fascinating」samaからお借りしました!

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