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My PresentA(ピンクver.)*





「ピンクね、ハイどーぞ!」


手渡された瓶をまじまじと見る。

見れば見るほど怪しい色だ‥‥。


でも、今更後には引けない。


「‥‥んっ」
「お、いい飲みっぷり!」
「うっさ‥‥ぁ、?」

ドクン。

「どうしたの?」

心配するような口調とは裏腹に、消えない田島の笑顔。

ドクン。

何だろう、この感じ。身体がむずむずするんだけど、性的なアレじゃなくて‥痒い?
‥‥とにかく変なのは確かだ。


「花井、大丈夫?」
「ん‥ちょい、眠い‥」

頭がふわふわする。急激な眠気に襲われ、オレの意識は切れた。


















「――い、花井、起きて!」
「‥あ‥‥たじま?」
「ちょっと、鏡見てみろよ!」

鏡?と、眠い目を擦りつつ起き上がる。差し出された鏡を見て。


絶句。





「すっげえ可愛い!ねえ触っていい?」
「‥‥!!?」
「あれ、花井?」
「‥‥な、な‥‥



っなんじゃこりゃあああ?!!!」

うるさいなあ、なんて文句を言ってる田島は完全無視で、もう一度鏡を見る。

オレの、耳‥が。





「はない、猫耳似合ってる!」

そう。猫耳というやつになっちまってる。引っ張って取れる訳もなく、ご丁寧に神経も通ってるようで痛かった。


「見て見て、しっぽも!」
「にぎゃ?!」

いきなり後ろの方で鋭い痛みが走って、振り返るとゆらゆら揺れる細長い尻尾。

状況が理解できない。



「‥‥なんで、こんな」
「あの薬のおかげ!」

何でニコニコしてんだよお前は。さっきから可愛い可愛い言ってるけど、全っ然嬉しくな‥‥

「ひゃっ!?」
「あ、ごめん。痛かった?」
「いや、大丈夫だか、触んなっ」

しばらく尻尾を見ていた田島が今度は耳に興味を持ったようで、何故か噛み付かれた。

びくりと身体が揺れるが、次に撫でられ変な気分になってくる。







「‥‥あ、」
「え、なに?」
「花井勃ってる」
「‥‥‥‥!!」

田島が後ろから覗き込んできて、そのままするりと服の上から自身を掴まれるとその硬さに自分でも驚いた。

「耳、感じるんだ」
「っあ、やだ、たじま」

ぱくりと耳を唇で挟まれて、はむはむ甘噛みされれば弱く快感が押し寄せてくる。

「あ、あ、ゃめて‥‥っ」
「やだ。そうだ、しっぽは?」
「にあっ?!」


くに、と尻尾の先端を親指で弄られると、触れていないはずの自身に電気が走ったような快感が。

たぶん、今のオレは耳も尻尾も性感帯なんだろう。



「ねー花井、挿れたい?後ろひくひくしてる」
「見んな、ぁ‥‥ん、」
「ほら。2本入った」

不意に下着の中へ入って来た田島の手。その指が侵入してくると無意識に締め付けてしまう。


「いーこと考えた」
「ぁ‥‥な、に‥っ」

ぽつりと呟いた田島がいったん離れて、オレのズボンを下着ごと脱がす。

仰向けに寝かされたからもう挿れるのかな、とぼんやり考えていると、にっこり笑いかけられた。

「花井、足開いて」
「いぁ‥‥たじまあ」

首を振って嫌がるけど、内心は早く挿れて欲しい期待でいっぱい。ちゅっと頬にキスされて、次に来るであろう衝撃に備えて目を閉じた。



その時。



「‥あっ?にぁあ!?」

いつもとは違う感覚にのけ反り、固く閉じた目を見開く。脳天まで響くような激しい快感に一瞬呼吸も忘れ。

「すごいや‥自分のしっぽくわえ込んじゃってる」
「ゃら、ぬいてっ、ひぁ、ふにぁああ‥‥」
「オレ、何もしてないよ?」

ぶんぶん首を振るが、田島に言われた通り誰も触れていない尻尾は独立した意思を持っているかのようにオレの中で動き回っている。
動物の尻尾ってのは毛むくじゃらだから、その1本1本が中を刺激して、抜き差しされる度に声が上がる。


「んぁ、らめぇ‥お、かしくなるぅ‥っ」
「やば、花井‥オレも挿れたい」

じたばたしている身体を田島に押さえ付けられて、その熱い塊が宛がわれる。正直空気を吸うことが精一杯なオレには抵抗することも叶わなくて。


「いくよ、っ」
「ゃ、あっ、んああぁあ‥!」



尻尾が暴れ回っている中に田島のまで入って来て、意識が遠退く。

だけど、我慢できなくなっているらしい田島にガンガン突かれればその快感に気絶することも許されなかった。



中も尻尾も全部めちゃくちゃにされて、なって。

それでも、溢れる涙を拭われたら嬉しくて仕方ない。
























「あーあ。写真とっとけば良かった!」
「ぜってーさせねえ」
「あんなに可愛かったのに。寝て起きたらなくなってるなんて」
「オレは2度と御免だからな」


ズキズキ痛む腰を撫でながら田島に言っても、効果なんかある訳なくて。


「いいよもう、兄ちゃんにまた何かもらうから!」
「‥‥は?」
「あ、あの薬兄ちゃんが誕生日だからってくれたんだ」

(‥どんな兄弟だよ‥)


がくりと項垂れる花井だが、にこにこと嬉しそうにされれば許してしまうのだった。







「おめでと、田島」
「ありがと花井っ!」





+−+−+−+−+−+
田島誕のもう1つ。
兎は割と見るのでうちは猫で。
尻尾を使いたかった←

(2008年/田島誕)

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あきゅろす。
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