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My life
春休み編 暇なのだよ、諸君
━━━━中学を卒業し、少し早い春休みを満喫していた俺は優越感に浸っていた。

俺はあの牢獄から出れてこれた事を再度確認すると更に気分がハイになった。

あぁ〜・・・わかりやすくその時の気分表現をするとその時の俺は、二次元の女性をあたかも三次元のように見立て興奮していたような気分だったりする(氏ね俺)

とりま、気分がハイだったのですよ。

話しは戻り、優越感に浸っていた俺はずっとギターとゲームを繰り返しやっていた。

けど、やはり俺もB型。いずれ飽きるもんは飽きる。

って事でギターとゲームが飽きてしまった俺は少し出かける事にした。




外はまだ明るい。大体PM2時ぐらいだったと思う。

俺は何年も使い古してボロボロに錆びれていたMy自転車を漕いでいた。

目的地は・・・特に決まってはいない。(今思えば、その時はただ暇がつぶせればよかったから目的地なんて面倒な物を俺は考えたくなかったのかもしれない)

だから俺はひたすら漕いだ。

ずっとずっと、前に進んだ。

目的地が書かれていない頭の地図を便りに、俺はひたすら前に進んだ。

自転車のスピードに合わせて風が俺の髪をうながす。

風の影響なのか、自転車はぶるんぶるんと唸りをあげている。

・・・ぶるんぶるん?

違和感を感じた俺は自転車の前タイヤを反射的に見た。

・・・ライトがついていた。

よくよく周りを見渡すと周囲にいた人達がクスクス笑っている。

天パーのようにみだれた髪に、昼間っからのライト点灯というダブルコンボに耐えられた奴はいなかったのだろう。

その時の俺は、完全に変人に見られていたと思う。



自転車を漕ぎ続け何分か時間がたった頃、俺はあるマンションに着いた。

そのマンション、実は昔俺が住んでいたマンションでもあった。

・・・幼稚園の頃から小6まで俺はこのマンションに住んでいた。

友達と無茶したり、片想いで終わってしまった恋をしたりと俺はこのマンションにすごい思い入れがあった。

やはりここまで思い入れを強くさせたのは小5〜6の時にした恋がきっかけだろう。

少し時代は遡り、俺がまだ小学校に通っていた頃。

俺はある女の子が好きだった。

その子は小5にしては人一倍大人びていて、綺麗で、香水もつけていて、勉強もできれば運動もできて、とにかく清楚で、究極の美をかねそろえていた最強の“女性”であった。

俺は彼女と初めて会った時は彼女の事なんか眼中になかった。それに当時は何よりほかの女の子に目がくらんでいた。

けど、ある日を境に俺は彼女の事が好きになってしまった。

理由はわからない。

けど、好きになってしまったのだ。

はっきり言おう。今でも好きだ。

しかし、彼女は中学にあがる前に転校してしまった。

彼女なりの都合での転校だろう。転校した事を知った俺は、何故か転校した事を認めなかった。

いや、認めたくなかった。

認めたら最後、俺は何のために生きているかわからなくなってしまいそうだったから。

それほど本能で彼女が好きだった。

けどそんな事ばっか思っていれば、いずれストーカーに近い存在となってしまう。

そうすれば俺は傷付くし何より彼女が一番傷付く。

だから俺は彼女の事が好きであっても俺なりに彼女の幸せを願った。

それしか、俺には出来ないからだ。

何故彼女とこのマンションが関係しているかというと、彼女もまたこのマンションの住人であったからだ。

俺は物思いにふけた。

そして何分か時間がたった後、俺はまたあのボロボロの自転車を漕ぎ始めた。



夕方。

家に帰宅した俺はそうそうに寝だした。

ボロボロのチャリを漕ぐのには少し体力がいる。

マンションから出た後しばらく俺はチャリを漕いでいた。

その疲労が帰宅同時にでたのだろう。

その日俺はぐっすりと寝た。

そして何故か、その日はすごく良い夢を見た。

彼女が帰ってくる夢だ。

それで、みんなが彼女の帰還に喜んで同窓会を開きわいわい盛り上がる夢だった。












夢の中で、彼女が帰ってきた時に涙を流した事は俺だけの秘密だ。

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