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*鈴蘭(ベル)




ヤべ、間違えた。



―鈴蘭



「え!?」

なんだよ、その顔。
王子が姫に花あげただけなのに。
驚く必要がどこにあるんだし。

「や、ヤバいよ・・・どーしよ!」

しし。え?何これ。
俺、完璧頭おかしくなったと思われてるよね?

「ベル!熱はかった!?」

「はかってねーけど?」

「頭痛くない?体だるくない?」

「ちょ、お前それ以上言ったr「大変だ!」

王子の会話切りやがったな・・・
こいつ・・

「ボ・・・ボスに言ってくる!!」

「お前冗談もほどほどにしとけよ。」

「じょ、冗談!?冗談でこんなこと言ってると思ってるの!?」

な、いつになく真剣な顔・・
お前にとって俺って今までどんな奴だったの!?
で・・・         
冷えピたもたせてくるし・・・

貼れと?

「は、早く治してね!」

「だ-か-ら-風邪じゃねーて!」

「あ、でも」

「でも?」

「べ、、ベルが花を・・こんなんなら風邪でも、、いいかも//」

「は?」

「いや!でも元気なベルの方が好きだから!!!」

「元気なんだけど・・・」

「・・・・。」


やっとわかったの?
てか、やっと俺の話まともに聞いたの?
そんで、何その「やらかしたー」、的な顔

・・・・。

「・・・いやー!大好きなベルのままでよかった-!花ありがとう!めっちゃ嬉しい!!」   

「おい。なかった事にしてんじゃね-よ」

「え?何が?何を?何で不貞腐れてんの?」

うわーマジムカついた-・・・
殺っていいかなー?
殺れないんだよねー。
王子に姫は必要だしね―・・

そんなお前を好きな俺が居るわけだしね、、

「つーか、間違えた。」

「え?!ちょ、それ。」

お前から白い花束を盗る。

「マジごめん!すんません!だからベル怒んないで―!」

「何言っても無駄―。」

「ごめんー!」

「お前はこの花じゃなかった。」

「ん?」

「これ、鈴蘭じゃん。」

「でー・・・?」

「合わないから違うのやる。」

そう言えば、満面の笑みを向ける。
こいつ意味解ってんのかな?
鈴蘭の花言葉は

「純粋、純愛、繊細、優雅」

お前、魔逆じゃん。

もうひとつは、

「幸福が訪れる」

お前は俺がいるだけで幸せだから、この花は合わないな。


―咲き誇る花に永遠を。


-endー


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