離れないで。 薔薇 僕は泣いているよ? 止めてよ。 お願い。 止めて。 返して。 貴方を、僕に・・・・・・ 返して。 なのに・・・ 君は花に埋もれたまま・・・。 眠ったまま、 言葉を返すことはない。 ねぇ、泣いてるよ。 ツナ兄も武兄もみんなみんな・・・・ ないてるよ? いつも見たいに笑って・・・ 僕を子供扱いしてよ。 それで、温かい小さな手で頭を撫でて? 僕お姉に頭をなでられるの好きなんだよ。 だから、お願い。 箱のフタを閉じないで。 見えなくなっちゃうよ。 どこかに連れて行かないで。 会えなくなっちゃうよ。 お願い―――――・・・・ 「やめてぇえええ!!!!!!!」 燃やさないで、 燃やさないで、 お姉をあの炎の中に入れないで!!!! 「駄目だよぉ!!やめて!!! 燃やさないでぇえええ!!!!」 今度こそ、 本当に・・・・ 会えない 触れない 話すことも 抱きしめることも、 できない・・・・・・・ ああ、貴方は燃えていく・・・・。 「どうしてっ。 なんでだよぉ・・・・」 どうして? どうして・・・・ 僕の最初で最後の最愛なる人。 そして、もっとも尊敬できる人。 最後の別れの模様です。 「お休みなさい。」 大好きなお姉。 空へ昇る貴方を引き留めることはできませんか? ―散りゆく貴方に最後の別れを |