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秘密ごと、



疲れました。
もう、なにもかも・・・

秘密なんて許せません

友達て嫌ですよねー
本当に疲れます。

好きなんだから恋人とかに格上げしろって感じです。
信用されてるからこその友人なんでしょうけど。

彼女は僕に沢山いろんな話をします。

今日あったこと、嫌だったこと、彼の事。
全部全部、話します。

嫌じゃないですけど・・・
一部の話は凄くムカつきます。

「骸っていつも私の話をちゃんと聞くよね。」

「そうですか?」

「うん。犬と千種は途中でシカトするもん。」

「つまらないんじゃないですか?」

「Σなっ!!」

「僕は楽しいですけど。」

時折変わる表情とか仕草とか、見てて飽きません。
多分飽きることはないですね。

「骸って黒曜中の制服がよくて黒曜に入ったんだよね。」

「はい。」

「イタリアでも制服好きだったの?」

「いえ、別に。」

「日本に来て制服マニアになったの?」

「なんか嫌ですね、その言い方。」

「そう?いいやすいんだもん。」

「・・・。僕が居た所には無かったんですよ。だから興味があったんです。」

「へー・・・。まぁ、ないだろうね。」

納得すれば、また変わる表情。
僕の話なんかで君の感情を変えられるならいくらだって話しますよ。

ま、並中生を襲ったとかは言えませんけど・・・

「骸は秘密が沢山ありそう。」

突然彼女はそう言った。
ありますね。
君になら言えない事が沢山。

嫌われるようなこと沢山しましたし。
此処は平和です。

「そうでもないですよ?逆に君の方がありそうです。」

「え!?」

嘘、嘘、嘘、自分でも驚くばかりの大嘘。

「私!?骸に?無いと思うよ!」

「本当ですか?」

「多分、殆ど骸は知っているでしょう。私が話すから・・・」

知っていますよ君に秘密がないくらい。
僕の情報網を甘く見ないで下さい。
全部知ってますから。その前に君が全部僕に話すでしょう?

信用されるのは悪い事ではありません。
でも、それは逆に君が僕に好意すらないと言う事。

時折真実は人を苦しめる。
嘘でかためた世界の方が生きやすいのかもしれませんね。

「知らない方がいい、、、ですか。」

「?知らない?」

「いいえ。嘘なんて良い事ありませんね。」

「嘘は人を惑わすだけだよ!」

「・・・ええ。」

惑わすか・・・
なのに、何で君は迷わないのだろう?
迷い狂って僕に助けを求めればいいのに。


―無残に散った応え




あきゅろす。
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