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僕は正義だ。



理由をつけて苦しめた。
文句をつけて傷つけた。


いつでも僕は正義だから



朝から沢山の群れを咬み殺した。

とても気分がいい。


君が群れることも少なくなった。


赤ん坊にあった。

「お前らしい。」

そう言われた。

気分がいいのでお茶でも飲んでくかと聞いた。

彼は遠慮することなく窓からソファーに飛び乗った。

「生憎エスプレッソは切らして居てね。違うので我慢して。」

「ああ。たまにはいいな。」

赤ん坊は小さい癖いに大人だ。
ま、そこが彼の面白いところ。

とても興味がわくところだ。

いつもなら、彼と闘いたいけど今日はそんな気がしない。

何故だろう?

「最近ツナの隣のクラスの欠席者が増えているらしい。」

「へぇ。サボりなら咬み殺さないとね。」


クスッと笑えば赤ん坊も二っと笑う。

「ほどほどにな。」

「何をだい?」

「いつか、解る。」

「もう、解ってるよ。」

「なら辞めとけ。」

「止まらないんだ。」


そう、止まらない。

僕はいつか自分で彼女を苦しめて、傷つける。

そんなのわかりきっている。

束縛が強いんだね。

以外に僕も小さい男だ。

離れたほうがいい。

別れた方がいい。


そうした方がいいんだ。

「ゾッコンだな。」

「ああ。もう、離れないよ。」

「遅かったか。」

「本から無理な話だったんだ。僕が普通に人愛すなんてね。」


愛を知らない僕が名前を愛す方法を知っていると思うかい?

彼女を自分の手で手に掛ける様なものだよ。

「ツナ達には手をだすなよ。」

「わからないよ。草食動物が彼女と群れさえしなければいい。」

「ツナはあいつと友達だ。群れるぞ。」

「だったら咬み殺せない。」

「?」

「彼を咬み殺したら名前が哀しむ。」

「ふっ。それがお前の優しさか。」


優しさ・・・

そんなの分からないや。

僕はただ、君の哀しむ顔を見たくないだけ。




-理屈に溺れた





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