きみの笑顔が、
迷ってしまった。
ほら、もう君しか見えない。
きみの笑顔があればいい
久しぶりに二人でデートだ。
それと、言っても風紀の仕事の制で学校だけどね。
「凄い量の書類だね。」
「はぁ。」
「どうしたの?雲雀がため息なんて・・・。珍しい。」
「僕だってため息ぐらいつくさ。」
「どうして?」
「折角の休みなのに仕事なんて、、名前つまらないでしょ?」
「全然!雲雀と居られればどこでもいいもん。」
「//そうっ・・・」
「あ、照れた!」
「うるさい!」
どうして、君はそんな嬉しい事をそう簡単に言ってくれるかなー・・・
心臓がもたないよ。
今度から仕事はサボらずちゃんとやろう!
散歩の時間も減らそう!
それと、草壁は明日絶対咬み殺す!
こんな日に限って連絡が取れないんだから。
「・・・」
「・・・。」
どうして、そんなにニコニコしてこっちを見るのかな?
恥ずかしくて仕事しずらいんだけど・・・
「何?」
「ん?」
「何でそんなに見てるの?」
「仕事してる雲雀かっこいいなーと思って」
「熱あるんじゃないの?」
「至って平然です。」
「・・・・。」
ああ、もう!
そんなに微笑まれたら本当に照れるじゃないか!
そう考えると、二人だけのこの空間自体恥ずかしくなってくるよ・・・
あれ?僕ってこんな純情だったっけ?
実際みんなこんなもんだよね。
僕だけじゃないだろう。
君の方に目がいかないように書類に頭を集中させないと。
全ての書類を片づけた頃には夕方だった。
君の視線が感じられないと思ったらソファーで熟睡中だ。
我ながら気付かないとは可なり集中していたんだな。
「今日はありがとう。」
寝ている君にそう呟く。
返事は返ってこないけど寝顔を見れただけ十分だよ。
無防備なところも可愛らしいよ。
学ランを被せて君の隣に腰を下ろす。
今日は君の笑みに負けました。
-もう、忘れられない。