こうすれば安全。
逃がさない。
逃げ出せない。
こうすれば安全だね
君は僕を裏切らない。
僕を一人にはさせない。
不安にもさせない。
そう、できないよね?
僕が咬み殺した男は怪我が治り普通に登校してきている。
謝りはしなかったよ。
僕を勘違いさせた彼が悪いんだから。
その代り彼女が彼に謝りに行くのは許した。
それくらいの礼儀はあるからね。
僕の仕事は減った。
咬み殺すのも風紀を乱した奴と群れてる奴。
あとは、僕の暇つぶしだけ・・・
赤ん坊は「もういいのか?」とたずねて来た。
無論僕は「いいんだ。」そう答えた。
いいんだ。
その必要がないから。
「雲雀は本当にハンバーグ好きだね。」
「君のは特にね、」
お弁当も前の時よりも上手くなった。
君と居る時間が長くなった。
昼休みの終わりのチャイムがなる。
君との別れの時間。
「もう、行くのかい?」
「っ・・・。」
ずるい僕は君を悩ませる。
「今日は、いるね。」
「そう、ありがとう。」
「//うん。でも、授業どうしよう・・・」
「なら僕が君に教えるよ。」
「本当に?教わる!」
哀しい顔して、君に甘えて、優しさを見せる。
僕を愛してる君は、僕の傍に居るしかない。
力じゃない、頭だよ?
僕の傍に居る為なんてどうでもいいよ。
僕の傍に居ることだけを考えればいい。
君の傍に居ることだけを考えた、僕の答えが君の愛を利用することだった。
その、愛も僕へのものなのだから構わないでしょ?
僕のために使ったってさ・・・
僕の愛も君は使ったじゃないか。
君が望んだ愛はこれかい?
―縛られた優しさ