[携帯モード] [URL送信]
:x 真っ赤に染まる浴槽




やっと皆と合流出来てほんとによかったのな!美夜の様子がおかしくなった時はほんとに焦ったぜ!意外にも雲雀がめんどう見いいと思ったらそうでもなかったしで、色々あったなー
こりゃ当分肝試しは遠慮しときてーな!

「あんたは元気そうね」

「そうか?まあ、世話しなかったけどな!」

はははっと笑うと黒川は苦笑いで「そっちも大変だったのね」と言って笹川の方に向き直った。やっぱ笑うしかねーよ。こんな状況でへこたれててもしゃーねえ!
どうやら雲雀が電話を終えたらしくこっちを向いた。イライラしてるのまるわかりだな!群れたくないらしく少し離れた場所でさっきあった電話の内容を話し始めた。
電話相手は草壁さんで、伊藤について調べてもらったらしい。

「僕達が見た黒髪で長髪の女は伊藤浅黄じゃない。ほんとうの伊藤浅黄はこの人だ」

草壁さんにメールで画像を送ってもらったみたいで携帯の画面をこっちに向けてきた。いや、離れてるから見ずらいんだが…
でも、近づいたらトンファーで殴りかかってくんだろうな。うわ!めんどくせえこいつ!
美夜がとてとてと傍によって携帯をガン見し「可愛いなおいっ。外国のお人形さんみたい」と喜んでいるから茶髪でウェーブ、それと相当可愛いんだろうな。

「うっとおしい」

予想通り近づいた美夜にトンファーを振りかざしていた。感づいた美夜は「あっぶねー」とまったく焦らずに俺の傍まで下がってきた。こうまじまじと後ろ姿を見たことなかったからわかんなかったけど獄寺は美夜を庇って背中を怪我していたからワイシャツも所々破けてるな。肌が見えて透けるよりこっちのがヤバい気がするけど本人がなんとも思ってないならそれでいいか。

「黒髪の方は鹿野かずは。彼女は伊藤浅黄と同じく顔が良く妬まれていたらしい。鹿野かずはは18年前に自宅で死んでいて、警察は自殺と判断したが不可解な点がいくらかあったみたいだね。それから13年後、伊藤浅黄が理科室から飛び降りたのも自殺行為として片付けられその時から彼女は人が変わったような行動をしはじめ保健室で寝ていた生徒を刺して障害事件の犯人になりその日教室で彼女を見たのを最後に誰も見てないみたいだ」

長い。よくこんだけの話をあの短時間の電話で覚えられたな!俺なんか頭の整理するので大変だぜ。ツナもかと思ったが理解してる見たいでやっぱツナはすげーなって思いました、じゃなくて誰か俺にも分かるように説明してくれ。

「え!?なに?じゃあその、か…かのうかずは?は自分に似た境遇の浅黄に取りついたってことだよね」

美夜も分かんないらしく雲雀にめっちゃ質問していた。仲間がいてよかったのな!俺だけかと思って取り合えずわかったフリしようと思ってたんだよ。


浴真
槽っ
と赤
君に
の染
裸ま
体る


話しが長すぎて意味分からないから雲雀に質問したら最終的に「君は分からなくていい」ってそっぽ向かれた。ひどくね?
ツナがあたしの肩を叩いて溜息をつきながらゆっくりと優しく教えてくれた。さりげなく山本も頷きながら聞いていてお前もわからなかったのかよ!って突っ込みたかったけど山本のあたしを見て安心する様な眼を見たら言えなかった。

「短く話すと似た境遇に居た伊藤浅黄に鹿野かずはが取りついたんだよ。そんで、悪さしてるってわけ」

「うん。分かった(つもり)」

「そーゆうことか!」

最初からこういってくれればよかったのに。まったく雲雀は冷たいなあ。だから動物が友達の雲雀君なんてあたしに言われんだよ。いだだだだっ。冗談だってばそんな事言ったことないですよってばだから足踏むのやめろや。

「痛いっ。…そう言えば不可解な点って何?」

しゃがんで足をさすりながら雲雀を睨むがその本人はあたりまえって顔で質問に答える。てか、何であたし口に出してないのに分かったんだ?

「雲雀さんとこだけ呟いてたよ」

「あらーん」

そんな馬鹿な奴って顔で見ないでよツナ。思ったことは口に出しちゃう性格なんだもん。

「1つは遺書がなかったこと、2つ目は彼女には恋人が居てそいつとその日は自宅で会う約束をしていたらしい。3つ目は携帯と日記が無くなっていたこと。どう考えても怪しい」

彼氏いたのかよ。やっぱり美人さんだもんね。いや待て、彼氏は何で彼女を守らないんだよ。普通は彼女が傷つくのとか嫌だろうが。美人と可愛い子ちゃんが傷つくの嫌だもん吾輩!考えていると雲雀と目が合ってそしたら上出来だと言うようにクスッと笑われた。

「君が思ってる通り、彼は彼女が虐められているとしっていたら必ず助けただろうね」

「しっていたら?」

「彼女がそんな目に会い始めたのはその彼氏が転校してからなんだ。今までは女子が彼女に何かしようとする度に彼が守っていたから何も起こらず平穏だった」

人間てほんとに醜いね。いや、あたしも人間なんだけどね!そこまで歪んだらおしまいだねって事だよ。

「心配かけたくなくて言えなかったのかな?」

「言うに言えなくて我慢してたってことね」

京子や花が女の意見を言うけれど、どうしよう。あたしも混ざった方がいいのかな。京子の意見と同じなんだよな。2回も言うのもなんかあれだしな。あれってなんだか自分でもわかんないや。

「じゃあ、その日にその彼氏と合われちゃ苛めてた
女子にとったら都合が悪いって事か」

「その学校の男子とかに言われたら彼氏なんかできねーし、女の教師は抜いて下手すりゃ男の教師とかにもバレんだろうからな」

今度は男の話し合いかよ。獄寺と山本もこんな時だけ意気投合してんじゃねーよ。
女って恐いな。あ、あたしも女だった。なんかもう嫌だわ。人間だし女だし…いいとこ見つけよう。





あきゅろす。
無料HPエムペ!