走った、走って、後ろに振り返ると…誰もいなかった。 あぁ、もうやってらんないよ! 群れるの嫌いだけどこの状況で1人てどーよ? 普通あの中で一番強い僕に続いて走るべきじゃない? あいつら頭悪すぎる。美夜の事馬鹿って言ってられないんじゃないの? 伊藤浅黄?そいつは僕に化けて僕の学校壊すし… 気づいたのが美夜だけとか最悪だ。気づくの遅いし。 美夜を負かして気分がよかったのに廊下から複数の足音が聞こえてドアの前でトンファーを構えて待っていたらドアが開くと同時に後ろから強い力で突き飛ばされ、いつの間にかに職員室に居た。 美夜の仕業だと思ったがあいつに瞬間移動的な凄い事ができるはずがない。 全速力で応接室に向かう途中、昇降口の電気がついていたので消すとまたついてを6回ぐらい繰り返したがしつこいのでスイッチを壊した。 トイレの前ではトイレのドアを叩く複数の手が小窓から見えた… ―…バンッバンバンッバンバンバンッバンッババッ あの複数の足音はこれに恐怖した草食動物達のものだろう。 このトイレに住み込んでる奴のおかげで僕は走ってるのか…まず、女子トイレから窓を割りたまたま持っていたライターの上部を壊してマッチと共になげる、男子トイレも続けてやる。 火事まではいかないが火傷くらいするだろう… 煙草を吸っている群れを見つけて咬み殺したついでに取り上げたものをめずらしくしとっといてよかった。煙草は踏み潰したけど。 マッチは家庭科室の様子を見にいく途中で拾ったもので拾っといてよかったよ。 小さな悲鳴を背にして応接室まで走る。今日でどんだけ校舎壊したんだか… まぁ、僕だからいいや。 やっと応接室まで戻ってきたがドアが開かない… 窓ごしに中を見るが小さな小窓だけに部屋全体は見えない。 右側のソファーに座る美夜達と机に寄りかかる自分の姿をした誰かが見えた。 誰あいつ?僕に化けてなにしてくれちゃってんの?てか、その姿で群れないでくれる。それ以上その群れに近づいたら首の骨へしおって顔面から床に押しつけるよ? トンファーで攻撃してもまるで石のように硬くびくともしない。 しばらく様子を見ることにすると、偽物は淡々と伊藤浅黄について話し始めた。 誰だい?そいつ… 本棚から一冊の資料を広げはじめるし。 そんな本知らないんだけど 問題のある生徒を綴るのか…戻ったら美夜の名前入れよう。 いや、前に草壁がそんな資料の話をしてきてあいつの名前入れるように言った気がする… そこでようやく美夜が偽者だと気づいた。その説明はまるで死にたいと言ってるようなものだ。 僕は面倒くさがり屋て分けじゃないし、過去にこだわるつもりはないが恨みや屈辱は絶対忘れないよ。 観察とか…どんだけ暇人なんだ!それにあれは、感動して泣いたんじゃなくて欠伸しただけだから。 沸々と怒りが込み上げてきてドアにトンファーを振りかざすと小窓だけでなくドア全部を破壊してしまった。 偽者よりも僕の敵は君だ。 またもや美夜を咬み殺そうとしたら邪魔がはいる。 美夜の電話に出る対応が悪い制で偽者は僕ではない女の姿になっていて、うしろにある窓ガラスに罅が入っていた。 窓ガラスが割れるの多くないかい?僕の場合割ったんだけどさ。 光 る 瞳 に 映 る の は 完璧にガラスが割れて全員応接室から急いで出ただろう… 取り合えず真っ正面にある教室に入るとパソコン室だった。電化製品がある場所って危ないね… 今外に出るより安全だと考えて傍にあった椅子に腰掛けこれからを考える。 この際草食動物達はどうでもいい、美夜は死んでしまえばいい。 伊藤浅黄…彼女が何を求めて何をして欲しいのかを考えよう。 いざとなったら彼女を消す方法でいこう。 ―…パッ 自分が座っている席だけでなく、全部のパソコンの電源が入る。来ちゃったね、これ。 画面から「ばぁ」的何のでしょ… ため息をついて画面を見ると並盛中の写真が写しだされるた。朝の様で登校してくる生徒が校門を抜け校舎の何かに入って行く。日常と変わりないはずの映像だが違和感を感じた 僕の知っている生徒が誰一人としていない。 美夜は僕が人の名前を覚えるのは得意ではないと言っていたが人の顔を覚えるのは得意だ。 映像が保健室に入れ替わる、保健医もシャマルではなく女の教師で生徒の差別が激しい。 ドアを開けて入ってきたのはさっき見た彼女でボロボロの制服の下には青痣や擦り傷が見える。 そんな彼女に保健医は消毒液をぶっ掛けバンソコと湿布を投げて彼女を追い出した。 こんな奴が並盛に居たのか?シャマルの方がまだましじゃないか… |