「あんた誰?」 「は?」 突然、美夜は雲雀を睨みつけて笹川と黒川を自分の後ろに下がらせた。 今まで浅黄とゆう女の霊の話をしていたはずなだよな?俺だけそっちの話してたのか?話取り残されてたのか? 十代目のおそばに居る時にそんな事あるわけねぇ! 確かに追いかけられる理由を探していて、勘違いしてるんだとか、返してほしいんだとか…そんな事を話していたのに何で美夜は席をたって、それに笹川達にも席を立たせて雲雀から距離を置いてんだよ! こいつのする事まぢで理解できねぇ 十代目が美夜の顔を見て深刻そうな顔をしたので、ふざけてるわけじゃねぇて事は分かったが、突然の事でまったくついていけない。 「誰だってきーてんだよ」 「何君?ふざけるのもいい加減にしなよ」 「雲雀はどこ?」 お前の目の前るにいるじゃねーか。 幾ら嫌いだからって、そりゃねーぞ? 存在全否定は流石にきついだろ。つーか、お前そんなにあいつの事嫌ってたのか?どんだけ恨んでたんだよ! 山本が苦笑いで美夜の傍に行き「あいつ結構ガラスのハートだからな、今のは結構傷ついたと思うぜ?」て小声(つもり)で言っていた。 野球馬鹿の野郎丸ぎ声だって知ってんのか? ガラスのハートて…雲雀に限ってそんなわけねーだろ 「獄寺君!離れよう」 「え、十代目まで!?」 手を掴まれ美夜達の傍に寄る。 窓をバックに立つ雲雀に何故かいつもの緊張感…戦意が感じられない… だけど、目の前にいるのは雲雀なはずだ。 叶う望みは微塵もない 美夜の後ろにいる黒川と笹川は廊下の方を気にしている事にも気になる 「…いい加減にしないと咬み殺すよ?」 「雲雀の振りはしなくていいんだよ」 「だから…僕が「雲雀は」 相変わらず無表情で話している。 珍しく真剣な目つきだけどよ まるで得体の知れないもに険悪感を抱いているように見える 「雲雀は本の置き場所を知らないはずだ」 「!」 言いきった。それだけか? (仮)の偽雲雀も驚いてんじゃねーか! そんな理由でお前人を疑ってたのか!?お前が馬鹿なの知ってるからそれ以上馬鹿ださなくていーつぅの! 「書類とかは雲雀が片付けるけど、資料などの整理は草壁さんがやってるんだよ。寧ろ雲雀はめんどくさい仕事をしないからそんな本に手をつけるはずがないし、態々何年も前の過去を振り返る奴じゃない」 「言われてみれば…」 「女々しい奴だけどそこらへん適当なんだよね」 「お前が何で知ってんだよ!」 「弱み握ろうと思ってね!雲雀観察をした時が一時期あったのさ。ちなみに獄寺もあるよ!」 「てめぇ!俺もあんのかよ!」 殴りかかろうとしたら十代目に「まーまー」と止められたので今一番の敵の(偽)雲雀を睨む。 あいつの事は後だ…ほっんと末恐ろしい女だ… よく十代目は何年も我慢しておられる!やっぱり凄いお方だ! 「まぁ、他にもあるよ。記憶力が以外になくて人の名前を覚えるのが苦手だし、猫舌、動物の死んじゃう話の映画を見て泣くとか、」 ―ドガァァッン 「「「「!!」」」」 美夜の話を遮るように応接室のドアが破壊される。 黒川はドアを壊した人間の正体をしてかいなか、笹川と共に美夜から少し離れ十代目の近くに移動した ―ガっガっ 壊れたドアの残骸の上を技と音をたてて歩く奴は、本物の雲雀恭弥で…すっげぇ機嫌がわりい 殺気がめっちゃ伝わってきてるじゃねーか! その殺気は自分の偽物ではなく、たんたんと自分の事を話す美夜に向いている 「お元気そうでなにより…」 「覚悟はいいかい?」 「いやいや、まったく」 「僕は待てそうにない」 「本物さんより偽物の方が良い奴だったり」 「だまれ」 トンファーの矛先違くね? 無駄に争う2人はほっとく事にして偽物を凝視した 俯いてこっちを見ようとしない奴は一体何者なんだ? 気のせいかそいつは笑ってる気がした 「に、逃げるべきなのかな?」 「今外にでるのも危険っすよ!」 「だ、よね」 「大丈夫です!十代目の事は俺が命に代えても守りますから!」 ありがとうと十代目にお礼を言われる事に感動だぜ まだ、なにもしてねーけど言われるだけで嬉しいもんだよな… |