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:- エスケイピズム




窓にへばり付きこちらを見てその女は笑った。

「「「う゛わぁぁぁぁぁぁ!!」」」

山本と獄寺君、俺は一斉にドアの方に下がる。
いや、もう、この部屋から出たい!
見てる!あの女の人こっち見てるよ!!
睨んでるの?笑ってるの?口は笑ってるけどさ!

「うるさいよ」「うるせぇ」

「な、な、なんでお前ら冷静なんだよっ!」

リボーンと美夜は至って冷静だ。
おかしい。お前らおかしいよ…
リボーンは置いといて美夜は恐がれよ!そんで携帯机に置くか投げるかどっちかにしよーよ!
危ないって!その携帯もってたらヤバいって!

「見てるだけだよ。入ってこないって」

「俺の話がまだ終わっちゃいねー」

獄寺君。あいつらにダイナマイト投げちゃって。
いいよ、あいつらお化けにしてあの幽霊追い払ってもらおう。それでいいよ
獄寺君の方を向くと変な念仏を唱えて「おちつけって」と山本が止めていた。
駄目だ…もう、駄目だぁああああ!!

「さぁさ、席につ「おいっ!窓!!」

―ガシャァアァァァン!!


窓からすが突然割れた。
リボーンが振り向く前に机から俺の頭に乗る。
窓!と叫んだのは山本で当の本人は美夜の手を引いた。山本が手を引いてなければ美夜は大怪我だっただろうに…
リボーンは俺の頭で「俺の話が」とブツブツ言っていた。今はそんな事できる状況じゃないだろ!
無残に飛び散った窓ガラスは俺達が座っていた場所に綺麗に刺さっている。て、事はビビらず扉の方向に逃げてなかったら危なかったて事―――!?

「お、俺達を殺す気なんすっかね!?」

「た、たぶんね」

「ポルターガイスと…「喜ぶな!」









急いで部屋から飛び出した。
リボーンが頭の上に乗ってるから走りずれぇ!降りろよ!…俺なんかより山本の方が大変だよね今起きている事にまったく恐怖を感じていない美夜の手を掴んで走ったんだもの。階段こけそうになってもん。
てか、山本に手をひかれなければお前俺の部屋に残っているつもりだっただろう!

下の階に下りて母さんのいる台所に走りこむ。
机には綺麗に夕食が人数分用意されていた。

「な、なんで、かーさんいないんだよっ!」

「姉貴もいねぇ」

なんで皆いないんだ?
頭の上に乗っていたリボーンでさえいない…
いつのまにいなくなったんだ?

―プルルルっプルルル

「「「!!」」」

なんで今電話が鳴るんだよ!
誰もいないし…なんかおかしいよ!!
美夜飯食おうとしてんじゃねー!
今の状況理解してんのか!?

「電話でないの?」

「…飯うまいか?」

山本話そらしたーーーー!!
いや、今はそれが一番だよ!
そいつの話はまともに聞いちゃだめだよ!

―ぷるっ…

「切れた…よかった」

ほっとしたのはつかの間で今度は誰かの携帯が鳴る。
え、!?誰の?それぞれ自分達の携帯を確認したが2人は違う…てことは美夜?

「あ、これだ」―ピッ

「え」

ちょっとまって。それ出ていいの?
それ、あれじゃない?その白いの…
お前のじゃないよね。そのリボンのキーホルダーお前のじゃないよねーー??

『い…ない。なんで…いないのっ』

「え、いますよ。ツナの家n「バカヤロー―――!」

俺が美夜の頭を叩いて獄寺君が携帯を奪って電話を切った。こいつ何やっちゃってんだよ!

「お前なにやってんの!?」

「え、だって。居るのにいないって…」

「お前もう…帰ってくれよ」

「これ食べ終わってからね」

本当に食べたら帰るつもりだったのか!お前のそーゆう所は好きだ。でも今は凄く嫌いだよ。

パッと電気が消えて周りが見えなくなる。
て、停電!?懐中電灯どこだっけ?

「わ!眩しい!」

するどい光が俺の顔にあたる、眩しい…
よく見ると美夜の携帯についているネコ型の小さなライトだ…
自慢してただけはあるな…現時点役に立ってる。

「とりあえずそれぞれの場所確認しますかー」

俺、山本、…「誰」

「ぎゃあああああああ!!」

美夜が獄寺君だと思って照らしたのは長髪の女だった。「誰」じゃねーよ!!獄寺君じゃないのは確かだよ!今度は俺が美夜の手を引いて逃げる。
その際にライトが本物の獄寺君にあたった。本人居てよかったー




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