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綱吉 より



from:綱吉
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離れ多分距離があるよね
きっと取り戻せるって信じ
てるよ。でもね有里が距離
を近づいてくれなきゃ戻り
そうもないよ…


なにか有里の役に立ちたくてアルジェントに訪れた。
部下の人たちからは歓迎されなかったけど有里は喜んで俺を自分の執務室に呼んでくれた。
やっぱ、有里の部屋には呼んでくれないか…ちっ

めんどくさい守護者には黙ってきたし…名指しでいえば雲雀さんと山本。
護衛で来た獄寺くんはルーと話してるから久しぶりの2人きりだ。

「散らかっててごめんねー」

「え、全然散らかってないよ!俺の部屋なんか紙が床に散らばってる状態だし…」

綺麗に机に整理されている書類達。
ボンゴレのボスになって初めて自分の執務室の椅子に座った時、雲雀さんは応接室でいつもこんな感じで仕事してたのかなーと思った。
有里が言うには勉強机が大きくなった感じだったらしい。

「悪いんだけど、あたし今日中にこの書類終わらせないとならないんだ。まぁ、ゆっくりしてて!」

その焦る気持ちは凄くわかる。ソファーに座り使用人の人が淹れてくれたコーヒーを飲む。
有里がおもしろいと勧めてくれた本を取り合えず読み始めたけど、俺てなんか手伝いたいと思って来たんだよな…
いいのかくつろいじゃってて!?
チラチラ有里の方に目をやってるとたまに眼が合うって、そんなとき有里は二コっと微笑んでまた書類に眼を向ける。
微笑まれるたびドキッとなり小説の内容を忘れてしまい俺は何度も本を読み返した。
パソコンと書類と…本と…交互に見てペンを走らせる有里はやっぱ裏の顔って言うのかな?俺達と話すときの表情とは違い、真剣な感じで無表情…冷たい空気をまとっている。
俺邪魔じゃないのかな…
本を読み終え、机の上に置いてから有里の方を向くと、うとうとして字がずれてきている。

「有里少し休憩したほうがいいんじゃない?」

「う…大丈夫…」

「大丈夫そうには見えないよ…。昨日徹夜だったんでしょ」

「…実はそうなのよ」

「1時間したら起こすから寝たほうがいいよ」

どうしようか悩んだ末に寝る事に決定。
俺の向かいの椅子に横たわり、「変な事したら即、撃つから」と言ってすぐに寝てしまった。
普通さ、おやすみ。とか言うんじゃないの?
変な事って…そんな風に俺をみてたのか!
「撃つ」て言ってたわりに傍によっても起きないから熟睡しているのだろう。
相当疲れてたんだな…
頬に手を当てると冷たかったらしく首を振った。

どんだけ爆睡してんだよ。
そっと頭を撫でる、俺もよく有里に撫でられたっけなー
今思うとすっげー子供扱いされてたと思う…

「ねぇ、俺のこと男として見てよ」

仕事やファミリーを背負うの一杯だろうけどさ、
いつか俺にもそれを分けて下さい。
信じて下さい。有里を守れるような男になるから。

寝ている君に言うしか今はできないけど、
起きている時に言えたらいいな。

「―…今どれくらい?」

「おはよう。丁度起こそうとしてたんだ」

「一時間たったのか…」

「うん。凄い熟睡してたよ」

眼をこすって起き上がりソファーにちゃんと座り直すと俺の方を向く。


「なんだかとても安心したんだ」


俺、期待してもいいですか?
今すぐにでも君を抱きしめてこの思いを伝えたい。

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緋炉様のキリリクです
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ありがとうございました。
これからもがんばります!




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