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まっすぐみつめて リボーン



よく笑う名前に俺は近づけなかった。
女なんて何人もいた。俺を好きだ好きだと言って近づいてきては体を重ねて満足する奴等、本当に好きなんだと狂い始める奴。
見てて嫌だが自分を好いてくれる奴がいる事は嫌ではない。
だからよく笑う女なんて沢山見てきた筈なのに名前には喋りかける事さえ難しかった。

いつも俺から話すんじゃなくアイツから話しかけて来て、満足したようにまた微笑む。
ルーチェの隣にいるアイツは太陽の様だった。大空の隣で暑苦しいわけではない温かさを持っている。
まぁ、ルーチェが居るからなりたっているんだとアイツを認める事はしなかったがな。

「私ね、花畑が好きなの」

「俺は血に塗れた部屋が好きだぞ」

「色はやっぱり白がいい」

「黒だろ」

「彼氏?好きでもないのに付き合わないよ」

「彼女?遊びには丁度いいだろ」

名前は俺に嫌がらせしてんだろ?何で全部意見がちげーんだよ。統一しろよ。お前が俺にあわせろよ。

大体なぁ、今どき彼氏が結婚相手なんてそうそういねーんだよ。
お前ん所裏社会で名のある結構でけぇファミリーだろ?早く作らねぇと彼氏できる前に政略結婚でもさせられるんじゃねぇか?
俺の冷たい言葉にも同時ず笑い飛ばす名前は俺の言った意味が分かってるんだろうか?
アイツの事だからファミリーの為だと言われれば嫌でも結婚するんだろうがな。
ルーチェが止めに入るかもしれねぇがよ。俺は絶対助けねぇ!

風と名前が話しているのを見かけた。お似合いな2人だな。風の笑みは黒かったりするがヘラヘラ笑ってる同士でいいんじゃねぇか?

ルーチェとお茶している時に名前が突然冷やかしに来たので銃をぶっ放すとどこかへ逃げていった。

「リボーンは短気な所を直すべきよ」

「俺は短期じゃねぇぞ」

「なら、直ぐに銃を撃つのをやめるべきね」

「癖っつーのはそう簡単にやめられねーんだよ。煙草と同じでな」

そういえば俺はアイツの泣き顔や本気で怒ってるところ見たことねぇな。能天気な奴だから悩みとかないのかもな。そう呟くとルーチェに紅茶をぶっ掛けられた。こいつ妊婦だよな?赤ちゃんに悪影響じゃねーのか?母親に似ない事を祈るか。

「よく見なさいよ。アレが笑ってる様に見えるなら貴方もヒットマンとして終わりね」

「言うじゃねぇか…」

銃を構えたが女を殺すのは目覚めがわりぃので舌打ちをして銃をしまった。俺には笑みにしか見えねぇんだよ。どんなに辛くても苦しくても笑い飛ばそうとするアイツにそれで笑ってるつもりか?なんて言えんのかよ。
悩みなんかないんだろうよ。殺してしまえば楽になるとか逃げ出してしまえば自由になるって事を考えたりしないだろうからな。だから能天気つーんだよ。純粋なアイツがどうも苦手でしょうがねぇ。



(お前が気になって)
(他の女なんか抱けねぇよ)




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