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家族を守る母親が、
名誉を守る母親になった。

止めたかった。
勝てなかった。
逃げだした。

これは、逃げた私の制。

だから､私は全てに蹴りを付ける｡

｢母さん。貴方が死ぬ時は私が殺すからね｡｣

これは娘としての償い。

血塗られた庭にそう呟いた。

屋敷に戻ると｢おかえりなさい｣と安心と喜びの顔で言われた。

帰ってこなければならないか､､､

怪我をした部下の容体を見回りに行った。

血を見るのはやはりこのまない｡

家族が怪我をしているのが悔しい｡

苦痛に歪む部下の傍によった。

「ごめんね・・・」

「ボスの制ではっ、、ありません!!自分の責任です｡｣

「いいえ。私の責任です。貴方はゆっくり休んで怪我の回復に専念して。」

「でもっ！！」

｢この争いは私がずっとアルジェントから眼を背けていたから発展してしまった事｡これ以上、この戦いで部下に･･･家族が傷つくところは見たくないの｡｣

｢それでも､!ボスを守るのは､俺の役目･･･」

｢部下を守るのもボスの役目だよ｡｣

「ならっ！！」

｢生きて私の事を守りなさい｡｣

「！！」

握られた手はとても弱弱しいものだった。

体格とは違う手の大きさも、違うけど･･･
私の何倍も大きいのに・・・

今はとてもその手が小さく、哀しく見えた。
包帯で顔半分が見えないが､彼は泣いていた｡
左半分しか見えなかった。
だけど､それだけで十分伝わった｡

ありがとう。
ごめんなさい。

お母さん。

貴方が昔背負ったものの大きさを改めてしったよ。

したからこそ、母さん、貴方は最低だ。

部下の思いを､願いを､貴方は自分の欲に変えた。

娘の感情も､運命も全てを変えた｡

許さない。
やはり､母さんを殺すの私だ。
他にも傷ついた部下を見て｡
話した。

今､怪我を負っている部下は三日後の抗争には出せないな。