小さな事が大きくて。 いつのまにか君は押しつぶされて消えた。 ボンゴレ周辺で倒れている部下を回収して、帰るつもりだった・・・ 「ボス?行きますよ?」 「え、あぁ。先行ってて。」 「俺も残りますよ?」 「多分向こうは人手が足りないと思うの、そっちに行ってもらってもいい?」 「あ、はい!」 「私は野暮用をすませるわ。」 いつのまにか考えとは反対に体が動き出した。 逢いたい。 逢いたい。 あって謝りたい。 でも、いざ逢うと自分の立場を思い出して全然違う事を言ってしまった。 途中までは前の様に接しられたのに・・・ 雲雀の事はもう、忘れていたこと。 本当に誤りたかったのはツナなんだ。 裏切ってごめんね。 こんな事になってしまってごめんね。 忘れたいなんて嘘だよ。 そう言いたかった。 でも言えなかった。 言ったらツナは私を引き留めるから。 「今日はそれで・・・」 そう言ったツナの顔はとても悲しいものだった。 凄く、凄く罪悪感が胸を押しつぶした。 「違う」そう言えたらよかったのに・・・ 言ったら何を失うのだう? そればかり考えた。 本当の自分も失った。 自由も、言葉も、全部、全部。 友の命までも私の制で奪われた。 幼いころからそうだった。 小さい頃から誤ってばかり、謝って、謝ってばかりだ。 そのうち自分で自分を責めるのが嫌になった。いっそのこと他人に責められたかった。 なのに、なにも言われなかった。 私が何かをする事で何を失ってしまうのだろう? いつも、考えた。 考えて、考えて、何かをする時考えた。 失う事を恐れ、消えてしまう事に悲しみを感じていた。 今は、もう失う事しか考えられない。 |