「あ、ごめん、ごめん。獄寺君お願いしてい?」 「え!?あ、しかし。」 「大丈夫。」 「はい・・・」 警戒をしながら獄寺君はコーヒーを淹れにいた。 有里は笑いはしないがどうやら、怒哀は残っているらしい・・・ 「あー。獄寺―あたしカフェオレ飲みたいな〜」 「あ"?テメー何我儘言ってんだ!? 「うえー。牛乳ないのー!?」 おいおい。自分家か! 牛乳の問題じゃないだろ。 リボーンはすごい勢いで睨んでるし・・・ ま、訳も分からず敵のアジトに乗り込むのは彼女らしい。 その上客の態度だし、リボーンがイラっとするのも解る。 それを見て見ぬ振りをして獄寺君と会話してる有里絶対神経が図太いんだ。 「カフェオレ!!」 「だから牛乳がねーんだよ!!!」 何でカフェオレで此処まで繰り広げられる? 「獄寺俺の牛乳使えよ。」 山本は有里が昔と変わりないのがうれしいんだろうな。 ニコニコして有里の向い椅子に座ってるもの。 俺の隣めっちゃさわやかだ・・・ 「お!山本ありがとう!この借りはいずれ獄寺が返す!!」 「んで、俺なんだよ!!」 あー。本当に彼女は変わりない。 俺は今も思うけどこのまま時が止まればいいのに。 そんな考えどうして浮かぶんだろう? 出来上がったカフェオレを飲んでいる最中彼女はふと、笑った。 「あはは。ちょ、リボーン電話すんのやめて。」 携帯を取り出しているリボーンにそう告げた。 「ちっ。せっかく俺が迎えを呼んでやろうとしたのによ。」 「あーマジ?それやられたらあたしツナ達を攻撃しないといけないから駄目―」 「「「!?」」」 へらっとした笑いでそう言った。 「え、じゃあ。今は?」 「あー。部下の回収?と、お邪魔してますー見たいな?」 遊びに来たのか? でも、そんな事でわざわざくるか? 「ま、本当は雲雀さんに謝りに来たかったの。」 何だかとても、哀しかった。 有里が会いたかったのはボンゴレでもなく俺でもない。 雲雀さん。 これから、命を掛けて戦うのに、そんな最後の話せる機会に・・・ 彼女は彼と話す事を求めてた。 それが凄く哀しい。 |