「ツナ!獄寺…!だよね?」
「有里!!」
7年間一緒に居た、トモダチ…
性格は大雑把で、メリハリがちゃんとしてる女の子。
とっても強くて、いつも大人っぽくて、たまに同学年に思えない時があったなぁ。
昔は、ショートで男の子ぽかったけど今は全然違う。
ロングでまいた髪の毛。
可愛いというより、綺麗だ。
そう言えば中学の時に校則破って、雲雀さんに追いかけまわされてたっけ。
「あ、やっぱし。随分男らしくなったね!見直したは!」
にっこり笑う、その笑顔は昔と変わらない。
「げっ!!お前…有里」
獄寺君名前覚えてたんだ…
てっきり獄寺君の事だから忘れてるのかと…
「獄寺ぁーお前は相変わらず眼つき悪いなー!」
「おめーにいわれたくねーよ!いつも何かやらかしそうな目つきしてたくせーによッ!」
「でも、何もしなかったよね、獄寺の方がしてたんじゃない?」
ニヤリと微笑ましく笑う有里。あーあ。毎度のこと口喧嘩が始まるよ…
見てて面白い口論だけどさ。
此処は仲裁に入らないと終わらなそうだ。
本当に変わりないなこの二人。
「それにしても奇遇だね!有里もイタリアに来てたなんて」
そう言えば、一瞬だけど無表情になった気がした。
「そうだね!仕事でこっちに来たんだー」
そう言ってまた笑うから俺は、あの時の異変に気付かなかったんだ。
「けっ。お前がこっちで仕事なんかできんのかよ英語23点のお前に」
「だよなー。何話してんのか全然分んね-よ」
「馬鹿だろ!」
て、二人の会話聞いて笑う俺。本当に面白いなー。
「いやー。それにしても二人ともスーツを着るようになったんだね!」
俺の肩をポンと叩く。
「馬鹿にしてる?」
「いや!全然。おめでたい、おめでたい」
そう言って頷く。
その後、彼女は携帯を出して日本での京子ちゃんとハルの写真を俺達二人に送った。
二人とも元気だ元気だ!て言って笑う。
本当に彼女を見ていると、安心する。
お母さん見たいな?
どっちかて言うと雲雀さんの優しくなった番。
あれで女の子にして、笑う感じ。
釣り眼でらんでる時とかそっくりだ。
眠い時はたれ目だけど…
昔と随分変わったな。
ほんとに大人っぽい。大人なんだけど…
中身は子供ぽいのに。
きっとみんな彼女を見たら喜ぶだろうな。うんうん。
山本も呼ぼうとしたが彼女の携帯が鳴ったので帰る事になってしまった。
「バイバイ。」
そう言って手を振る君を見ていた、思いを隠したまま笑っていた。
知らない振りをしていた俺は最低かな?
ずっとずっとそのままの君で、ありのままの君で、居てほしかった。
超直感なんて君には通じなかった。
だって君は気分屋だから。
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