最後、、、、 逢うとすれば、今度こそ本当の殺し合いだろう。 俺はそんなのやだ・・・。 「・・・有里。これ、考えさせてもらっていい?」 彼女は俺を見据えてか、呆れた顔で答えた。 「・・・3日間。」 「テメー!十代目が「ねぇ。」 「人は生まれた時から決まった道を歩む、でも、私達は逆らう、違う道へと突き進もうとする。だから未来は変わる」 そう言って君は窓の方まで行く。 「もう、疲れちゃったんだよね。 だから、あんたらが知ってる・・・ 有里にはなれない。」 まただ、また、そうやって哀しそうに微笑む。 でも、その笑みにはすべてを見透かしたような瞳がある。 きっと彼女はこうなることを知っていた。 だからこそ。 俺は、彼女を救いたい。 誰かのために、無理矢理こんな事をさせられてる彼女を俺は見たくない。 ねぇ?知ってる? 君は俺の憧れだったんだ。 「後日また来るよ。」 俺達は彼女を残してその部屋を後にした。 『-―-―-―-なれない。』 如何して?如何してそんなに辛そうに言うの? 庭に行くとボールが飛んできた。 「おい!!」 「「!!」」 投げてきた相手は子供だ。 その子は俺と微かな距離をとって聞く。 「ねーちゃん。とらないで・・・」 泣きそうな顔で、彼は訴える。 段々隠れて俺達を見ていた子達も混ざる。 彼と同い年の子、少し上の子、小さい子もだ。 みんな、表所はだんだん曇って泣き出す。 俺は獄寺君達を下げて一番最初に俺に向かって来た彼の涙を拭く。 「大丈夫。俺は君から彼女を奪ったりしないよ?」 「う・・嘘だ!」 大きく響いた声。 それと同時にみんな涙を拭いて否定する。 「お前らの制で姐ちゃんは変わったんだ!!!」 「お前の制で、ねぇちゃんは全部捨てたんだぁ!」 おぉ泣き泣きする幼児達。 この子達は・・・。 「返せ!僕は今の有里ねぇじゃない!有里ねぇがいいんだ!!!返せえぇ!!」 沢山の家族の思い。 冷たい雫となって、流れ落ちる。 |