[携帯モード] [URL送信]
君は誰なの?




卑怯だよね、ずるいよね。 
それほどまでに君がほしい…



眼の前に居る君は、俺の知っている有里ではない。
俺に銃を向け無表情で冷酷な眼を向ける彼女は、裏社会の者だ。

一瞬の隙も見せない。  

冷たい空気、思い沈黙。 
ただ、ただ、俺達はこれが嘘であってほしいと祈る。

すべて、すべて夢であれば…また、あの時のように笑って「冗談だよ」と、笑ってくれ。

俺は何も答えることはできなかった。
現実を受け入れたくなかった。

―ガチャっ

「!!」        

重い沈黙を破るドアが開いた音。
音のする方を向けば、入って来たのは部下の人達だ。

「ボス!大変です!お嬢さんが…」

その声と同時に彼女は部屋を飛び出していった。

俺に向けられていた殺気はなくなり、眼の前を囲んでいるのは彼女の部下だ。

名の上がる殺し屋もいる。
全部彼女の部下なのか…?

「俺達はいつまで此処にいればいいんですかね?」

そう聞くと奥から出てきた女の人が答える。






あきゅろす。
無料HPエムペ!