求めた 「…ん」 鋭い腰の痛みで眼を覚ました。 「起きたか?」 隣には隼人。 最近はお互い任務が重なってまったくあえる時間がなかったため 仕事がおわった後、勢いでそのまま行為になだれ込んだ。 どのくらい抱かれていたのかさえわからない。 素肌をかすめる空気が冷たくて、隼人に擦り寄った。 「寒いか?」 こくりと頷くと背中にたくましい腕が回ってきて 強く抱きしめられる。 吸い付くような肌と肌の感覚が懐かしい。 「隼人」 −名前を囁いて 「ずっとこうしてて」 −アナタの広い背中に腕を伸ばして あたしの大好きなアナタの体温を求めた 重くなる瞼。 もう一度眠りにおちる前に聞こえたのは −おやすみ あたしを夢へと導く優しい声と −愛してる 愛の言葉。 |