A Short Story.
毎年恒例
ある学校にて。

ガラガラガラ
「みんなー、来たぞー!」
誰かの声に反応して一斉にドアの方を向くクラスメイト。
『お願いします、奏香サマ!!』
そう言ってきたのは男子+他クラスの男子。男子達は待ってましたとばかりに目を輝かせる。
それを目にした奏香。ニヤッと口を吊り上げるとバックのファスナーを開け叫んだ。
「受け取れぇ!犬(男)共!!」
奏香はバックから小さな箱をばらまいた。
『恵みの雨(チョコ)だー!!』
男子達はばらまかれたチョコを取ったりしながら感動の涙を流した。クラスの女子は今年も凄いねーと傍観していた。
「ホワイトデーは三倍返しだぞー!!」
「俺の愛を三倍にして返してやるよ!」
「いらねぇよ!!」
「貰っとけよ!俺が愛をあげるのは珍しいんだぞ!!」
「だからいらないっつの!!」
「じゃあ俺は消しカス三本やるよー!」
「す・て・ろ!!」
「あはは!」
「ホワイトデーなんか関係ねぇ!!今日イイものやるよ。三倍なんか甘い甘い。四倍だ!!」
「マジで!?」
「ああ。喜べ…一昨日から溜まってる数学のプリントだ!!」
「アッパーとタックル、どっちがイイ?」
「自分デヤリマス」
これがバレンタインの恒例イベント。

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