NandS
其の8
来訪者による依頼はこうだった。

『これを見てくれ』
そう言って来訪者がテーブルに置いたのは1枚のディスクだった。
『何ですか?これ』
『詳しくは言えないが国家機密が記憶してある。実は君達にコレをとある人物に渡して欲しいんだ。勿論、無傷でね』
いままで黙って聞いていた誠一が口を開いた。
『それ位なら俺達じゃなくても出来るんじゃないですか?』
『バカ誠一!自分がやりたくないからってそんな事言うんじゃないの!!』
『ってぇ〜な!何も殴るこたぁねぇだろ!』
『兎に角、あんたは黙って聞いてなさい!話、続けてくださる?』
七海と誠一のコントを温かく見ていた来訪者は七海に話を促されて話を続けた。
『コレは君達にしか出来ない。で、これがとある人物のいる場所だよ』
そう言って1枚の紙を七海へ渡す。七海は紙に目を落とすとすぐに来訪者へ直った。
『とある人物って?』
『その場所へ行けば判る』
意味深な笑みを称えた。
『…………わかった、やるわ』
『マジかよ、七海!?』
『ええ、マジよ』
『それは良かっ――』
『ただし』
『報酬はたっ……ぷり頂くわ』
『それはもう、勿論』

「あ゛ー最悪だ」
「何がよ。報酬たっぷり貰えるのよ!!」
「(金額聞いてねぇけどな)ハイハイ」
これから大変になりそうだ。

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あきゅろす。
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