extra……*
肩こり
┗NandS&白くまマン
「最近疲れるなー」
俺、聖誠一。そこらへんにいる男子高校生と変わらないくらい平凡な人間。
の筈が!
今年入学してきた幼なじみとも言えるような言えないような香村七海の所為で俺の平凡人生が崩れてしまった!最近疲れるのも七海が俺に拒否権も与えずに依頼を受ける所為だ。
「はぁ…肩とかも痛いし」
これもつい先日肩の凝るような作業を7時間ぶっ通しでさせられた所為だ。
兎に角痛い。肩が痛い。多香子さんに頼んでもいいんだけどあの人の事だからきっと
『珍しいわね肩こりなんて。大丈夫?実は私も肩こりなのよねぇ。どうしてかしら。どうやったら治るかしらねぇ?』
って言葉の裏側に何か潜ませそうだし、公太は
『肩こり?ハハッ、誠一の不幸指数6だね!!』
なんて言うだろうし、公太の妹に頼むわけにはいかないし。…七海は言わずもがなだな。
「あー首もコキコキ鳴るし」
これはいよいよ本格的な肩こりだなと思ったところに噂のあの人(?)が。
「あ…何だっけ…なんとかマン。あ〜…あ!白くまマンだ」
そい言うとぐるりとこちらに顔を向ける白くまマン。
丁度いいと思って頼んでみることにした。
「肩揉んで欲しいんだけど、いい?」
そいつはコクリと頷いた。
「本当か!?じゃあ家に来てくれ!すぐそこだから!」

「あ〜そこそこ。もっと強めでやってくれてもいいかも」
白くまマンに肩を揉んでもらって数分。だいぶ肩も軽くなった。「もういいよ」と言おうとしたときだった。
「…何やってんの、誠一」
「な、七海…」
七海が現れてから数秒後に白くまマンはいなくなっていた。
あの後
「そんなに肩こりが酷いならあたしがやってあげようか?」
と悪魔のような笑顔で迫ってきた時は本当に死ぬかと思った。
…勘弁してくれ。

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