[携帯モード] [URL送信]
one







(………あ、れ?)





視界が真っ暗になった。それは確かなんだけど、…気を失った、って訳じゃないみたい。現に私は意識があるし、手だって動く。
…つまり、本当に視界が真っ暗になった、…それだけって事だけど。




「なに、これ…!」




その原因は停電とかじゃなくて、巨大な何かが私の上に覆いかぶさったからだった。条件反射でそれを上に押そうとすると、…少し重くて、布のような…というか思いっきり布の手触り。
でもただの布ならこんな重くないはずだ。





「……ていうか…何だか寒い…」




さっきまではなかった寒気を急に感じて、私は体を震わせながら両手でそっと腕をさすった。
…なんか、変……ん、あれ?





「っ……やぁあああ!!!」



また叫んだ。
これは別に恐怖から来た叫びじゃない。…ただ、





「何で、私…服着てないのよ…っ!!!」




それに対する驚きから来た叫び、だった。








あきゅろす。
無料HPエムペ!