12月24日
「大親友の高砂 曙覧クンでーす!なんと高校3年生!!」
若いね〜!
ヨロシク!!
と、数々の挨拶が飛び交う。
「いや、ま。俺も同い年なんだけどね。」
一瞬、静まり返る。
その直後、反動で口々に叫ばれた。
嘘だろ、とか。とにかく色々!
「ま、細かい事は気にしない!」
みんな酔ってるからそれで万事オーライ。
「でね。俺、今夜限りで退職します。」
冴子が、絶叫した。
キョーコは、黙っていた。
「今までどうもありがとう。本当にお世話になりました!」
俺は笑顔だったが、彼女達は泣き出す。
「サイテー男。」
曙覧に言われ、みんな爆笑。
「サイテーじゃなきゃホストは勤まらないよ〜。」
「泣かせた女の数がホストのステータス!」
「『最低男』は最高の褒め言葉〜!」
好き勝手言いやがって。
曙覧は冴子とキョーコに、真顔で「あんたらは龍二刺してもいいんじゃね?」と言った。
「止めろよ。空気圧で傷開いたら、シャレになんねー!」
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