12月24日
俺の誕生パーティーと言う事で、大勢の人が集まってくれた。
通常の営業とは違い、近隣の同業者で店内は埋めつくされた。
俺と犬猿の仲だった奴に、「あん時の友達も呼べよ」と言われていたので曙覧も後から来る事になっていた。
冴子はもちろん、キョーコや喜多村さんまで来てくれた。
「他も何人かお前に入れ込んでた女に声かけといたから。」
いいよ、喜多村さん…。
「あ、でもミーナは来ないって。会いたくないってさ。」
そりゃそうだろう。
何年この街にいても染まらなそうな女だったからね。
「マジだったんだろうよ、あの子。お前の話ししただけで泣かれた。」
俺は少し、申し訳なくなった。
ま、とりあえず飲んで飲んで飲みまくり。
ただの飲み会だね。
俺がかなり酔っ払った頃、曙覧はやっと来た。
「お前、制服〜?すっげーダセーぞ!」
「っせーな!終業式の後、デートだっつったべ!?イヴに生まれてんじゃねェよ!!」
え、高校生?
と、みんなザワつく。
「はいはーい、紹介しまーす!」
俺はマイクを取った。
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