5月10日
昼夜逆転の生活は予想以上に体力を消耗する。
いくら寝ても頭痛が取れない。
空いた時間でユカを探す予定だったが、これじゃ無理だ。
なんとかしないと。
喜多村さんに「もっと金のいい仕事はないのか」と聞いてみたが、せいぜいちょっと時給がいい程度の仕事しかないよ、と言われた。
「そんなに金が必要なのか?」
と聞かれたが、具体的にいくら欲しいのかは自分でも分からない。
「なんか知らんが、とりあえず住むトコ見つけろ。保証人は須藤さんがなってくれるから。」
だから、その『須藤さん』て何者なんだよ。
その前に俺の年齢じゃアパートなんか借りれないし。
どうするか考えながら仕事していたら、キョーコが声をかけて来た。
「終わったら飲み行こうぜ〜!」
あんたはすでに酔っ払ってるだろ。
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