４月28日
目が覚めたのは、場末のラブホ。
「キミのお腹を満たしてあげたんだから、今度は私を満たしてね。」
と言うので戸惑いながら、昨夜、抱いた。
年を聞かれたので試しに、「18歳」と言ってみた。
キョーコは信じている様だ。通用するみたいだな。
仕事を探してると言うと、
「ウチで今、募集してるよ？」
何の仕事か聞いたら、
「キャバクラ。」
女の子の送り迎えをしたり、キッチンで酒やつまみなんかを作る仕事らしい。
でも俺、免許持ってない。
「平気じゃない？今日の夜聞いてあげるよ。」
生きてくために、何はなくとも金が必要だ。
キレイ事だけじゃ腹はふくれない。
いくらでも蔑めばいい。
お前と子供を守るため、他の女と寝た俺を。
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