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4月25日
俺は今、とある波止場にいる。
どこかは、誰にも絶対教えない。
俺達の、場所。
写真と全く同じ。
何ひとつ変わっていない。
今のこの時間ではないが現実に、ユカはこの場所にいたのだ。
脳裏に焼き付いて離れないその無機質なコンクリートに寝そべり、
彼女の血液や体液を吸い込んだであろう場所に口付けし、
更に上から、自分の涙を染み込ませた。
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