微妙な関係 「きっと言っても聞かないだろうから、それはアナタにお任せするわ。ま〜、私のイチ意見ね。」 …私にも説得は無理だと、簡単に予想出来る。 「…アーヤサンて、…いつからアッケのお友達なんですか?」 しかも『あのコ』って…。やはり相当年上なのだろうか。 「ん〜、タカが高校…2年生だったかな?知り合ったのは。それでね!」 彼女は笑いながら、友達じゃないわよ〜。と言った。 「え、あ…。すみません。」 アーヤサンの方が、立場が上なのだろうか。 「私と彼はね。 例えて言うなら共犯者。」 共犯者…? 「悪いコト、してたんですか?」 にっこり微笑む彼女。 「それもあるけどね。他の人に説明が難しいけれど、『ギブ&テイク』と言うか。」 「はぁ…。」 私の頭じゃ到底理解出来そうにない。 「お互い、利害が一致しないと動かないわ。 そんな関係よ。」 …意外だ。 仲良く仕事しているものだとばっかり思っていた。 てゆーか、悪いコトって何!? [次へ] |