怒りと悲しみ 帰ったらいっぱい文句言ってやるんだからね!! 私にならまだしも子供たちにあんな八つ当りするなんて、父親であっても許せないよ! けど、ここまで機嫌の悪いアッケは初めて…。 何故か意味不明にイラついてる事が多い。 でもそれでも「今はひとりにさせてくれ」って言って部屋に籠もっていたり、私には口調が多少荒くなる程度。 仕事にだって、普通に行っていた。 私から見れば普通に見えただけ…? 本当は、ものすごく辛い事があった…? 自宅に着いた頃には、私は落ち着いていた。 子供たちに対しての態度は許していないが、感情的な怒りはない。 「あァ、無理。行かれねェ。俺をなだめるよか、さっさと代わりを探せ!」 玄関を開けると、そんな声が聞こえて来た。 「いくらでもいんだろーが。俺じゃなくても、いい仕事なんだからよ!!」 最後はそう怒鳴り、ガンっと壁に携帯を投げ付けた。 「あァ…。こっち来いよ。」 アッケは私に気付き、そう声をかける。 …でも恐くて、仕方なかった。 どうして…、どうしてそんなに怒っているの? 話して欲しいよ。 [前へ][次へ] |