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救世主
「パパ、来るの?」

尊命は、おとなしく帰り支度を始めた。

「さぁ?来ないんじゃん?」

今どこにいるかも聞いてない。保育園を出たらも1回、かけてみるつもりだった。


その時ふっ、と、辺りが暗くなった。

顔を上げると、アッケが窓ガラスにへばりついて中を覗いていた。

「パパ。」

神威は冷静に、指差し私に教える。


「ぅっわ、ホントに来たの!?」

私は出入口のロックを解除し、アッケを中に入れた。


ドーモ。とアッケは先生方に軽く挨拶し、尊命を抱っこした。

「なしてお前帰りたがんねェのよ?あんま、かーちゃん困らすな。」

「みこチャン、チカサしぇんしぇー行きたい。」

尊命はツカサ先生に手を延ばす。

「ダメ。」

「や〜!」

「いーじゃんよォ、俺でガマンしとけ。」

アッケは尊命に頬摺りしながら、外に連れ出そうとする。

「ジョリジョリ、ヤぁよ〜。」

ヒゲがくすぐったいのか、尊命は笑いながらグズる事なくおとなしく出て行った。



その後ツカサ先生に、今日は何処に散歩に行ったとか、食事量はどれくらいで昼寝はどれくらいだったかとか報告を受けた。

普段なら騒がしくてロクに話しも聞けないトコロ。

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あきゅろす。
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