本題は? 漣サンは驚いていた。 「なんでそんな大物知ってるの!?」 「え、あ、ちょっと…。てゆーか、名前しか知りませんケド。」 「そっか。旦那さん、裏事情詳しい人なんだっけ?」 「え、良く知らない…。ホストやキャバ嬢のお客さんは多いみたいだけど。」 龍二サンの日記の事は、聖菜ちゃんには言ってない。 「ま〜須藤さんじゃないよ。てかあの人、結構前に殺されたらしいし。」 「ウっソ!?」 「ここら仕切ってる、チャイニーズマフィアの首領(ドン)だぜ、あの人。いつ殺られたって、おかしくないよ。」 …こ、恐!! 「てーか、名前なんて人だっけ〜?スッキリしねぇな〜。」 「じゃあ『喜多村さん』とか?」 彼は、ぱっと顔を上げた。 「あ〜!そうそう!!喜多村って人だ!!」 昔の龍二サンを知っている人が、ホントに実在するんだ! 日記に、書いてあった人たちが…。 「で、アンタは何を聞いたのよ?」 聖菜ちゃんがしびれを切らして聞いて来た。 [前へ][次へ] |