ぬいぐるみみた〜い!! アイスを堪能したあと、念願のコアラの抱っこ。 飼育員の人の説明を、アッケが訳してくれた。 「結構重くて、爪も鋭いらしいで。」 「うわぁ〜…。」 飼育員さんに静かに手渡されたコアラは嫌がって暴れたりもせず、私の腕の中に。 思っていたよりかはずっしりとした感触だが、尊命の方が重たい。 「あったか〜い…、可愛い〜…。」 ふわふわの背中を、そっと撫でた。 「コアラだぁ〜…。」 「いや、見りゃ分かんし!」 写真を撮っていたアッケは笑う。 私は抱いたまま腰をかがめ、神威と尊命も少しだけ触る。 私が名残惜し気に飼育員さんに返すと、聖菜ちゃんに違うコアラを抱かせた。 その時…、 「めぐるのママだよッ。」 翔クン、コアラにヤキモチ。 「ほら翔。コアラさんコアラさん、そーっと触ってごらん。」 翔クンは首を横に振り、近付こうとしない。 ひとり5分くらい抱いていていいと言われていたが、聖菜ちゃんは諦めすぐ飼育員さんに返した。 「バイバイ!」 翔クンはブスっとしたまま、コアラに手を振る。 「アッケは?いいの?」 「俺ァいいよ。ここに似たような生き物、いるじゃねェか。」 もちろん、神威と尊命。 [前へ][次へ] |