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仮住まい
「とりま、ふたりで買い物でもして来れば〜?
俺ここで、ちょと調べモンしてっから。」

アッケはパソコンに向かったまま、私と聖菜ちゃんにそう言った。

翔クンは、お昼寝中。


「じゃ、ブラブラしに行く?」

聖菜ちゃんに言われたが、私はすごい不安。

「…でも。」

「いーって、置いてって。ちゃんと見てっからょ。」



私が不安を感じてるのは、子供たちを置いて行く事じゃない。

アッケと、離れる事。



聖菜ちゃんだって多少英語は出来るし、比較的治安の良い街なんだから真っ昼間から必要以上に怯える要素もないだろう。



「ママ、どこ行くの?」

神威もなんだか不安そうだ。

「お買い物。むいむい一緒に行く?」

あっさり、拒否された。


何となくビクビクしている私より、平然としているアッケの側の方が落ち着くと判断したのだろうか。





「…アッケ、何か欲しい物ある?」

「いや、大丈夫。」



ヤだな…。

一緒に来て欲しいナ…。



それが、彼に伝わってしまった。







「悪ィな。今日明日しか、宿取ってねェんだゎ。早よ住まい見付けんと。

それまで俺は動けないから。」

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