体液が語るもの
トイレで確認すると私は出血していて、ショーツに付着していた。
そしてその血液に交じる、白濁した体液も…。
下着のそれをペーパーで拭い取り、自分の方も軽く拭いた。
「…ッつ。」
やはりペーパーには少し、血が付いていた。
かなり不快だが、仕方ない。
もう1度その下着を着け、聖菜ちゃんにお願いした。
「ナプキン、もらえるかな…。」
「あ、ちょっと待ってて、しまい込んじゃったんだよね〜。」
彼女は押し入れをあさり「コレでいい?」と、『軽い日の昼用』をくれた。
トイレから出た私は、慎重に畳に座る。
痛…。
聖菜ちゃんは、不思議そうに私を見ている。
動きが変だから?
連絡もしないでいきなり来て、泣いたから?
彼女が言った言葉は、どちらでもなかった。
「確か先週、2日目で死んでなかったっけ?」
そういえばこないだ、私が生理痛で家でダラけていた時に聖菜ちゃんとメールしてたっけ。
「あ…、うん。生理の血じゃないよ。
無理矢理されたから、ちょっと傷付いたんだと思う。」
彼女は、私が予想もしていなかった事を言った。
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