これ程までの
翌朝。
「…んな顔すんなゃ〜。」
「だって。」
アッケは今からお仕事。
しぶしぶ見送る私の髪を、くしゃっと撫でる。
「ダージョブだ、なんも心配ねェーってーの!」
笑顔で、行ってしまった。
はぁあ〜、もう〜!ホントに大丈夫なのッ!?
こんな気分の時は布団でも干すかな。
「ほら、おもちゃ片づけなさい!」
ついでに掃除しよ…。
無理矢理、体を動かす。
アッケ用のダブルの長い敷布団をベランダの手摺りにかけようとした時、私はよろけてしまう。
「…ッたぁ〜い!!」
何とか布団は落とさず手摺りにかけたものの、腰を捻った。
「ママへーき?」
尊命が声をかけてくれたが、私はうずくまる。
「あ〜…多分…。」
腰を擦りながら、上半身だけ部屋に入る。
今一瞬、息止まったんですけど!?
サンダルをはいたままの足を外に投げ出し、仰向けになった。
窓のサッシがお尻に当たって痛いが、腰はもっと痛い。
寝転んでいる私の頭に触れ、神威がイイコイイコしてくれた。で、ぱっと手を離す。
「あ、飛んでけしてくれたんだ。」
神威はこくりと頷く。
「優しいね、ありがと。」
しかし、実際痛いのは飛んでってない。
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