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『鈴木先生、鈴木先生。お電話が入っています。職員室までお戻り下さい。』

キンコーン カンコーン



「アハハハハ、マジで!?」

「ヤバくね?それって超ヤバくね!?」

「てゆーかバカじゃね?」

この日もオレ達は、放課後の校内放送やチャイムを遠くに聞きながら談笑していた。

「はッ、間違いねェ。」

「タカまでそんな事言うのかよ!」

「1番バカなタカにバカって言われちゃー終わりだな。」

「んだと、テメ。」

オレはいっそう大きく笑って、タバコの煙を吐き出した。

薄暗く湿っぽい校舎裏から上を見ると、窓に写り込んだ青空があった。

それさえ、オレにはとても眩しかった。

「なんか知らんけどいい天気だな。」

誰に話しかけるでもなく小さくつぶやく。

自分の世界に入りかけていたオレはその時、かすかな足音に気付いた。

「しっ!」

くちびるをとがらせて人差し指を立てて、仲間に『タバコ消せ』と合図する。

それから慌ててさらに奥へと転がり込んだ。



我らが宿敵、生活指導の関口かと息を潜める。

だが現れたのは、3人の女子生徒だった。

「誰?」

「知らねーよ。」

オレ達はヒソヒソと言葉を交わす。

そのうち、女子生徒の1人がこう言った。

「センパイ、来てくれるかな…。」

『センパイ』という単語を使うのは、1年か2年だ。しかし彼女達は自分の同級生ではないので、1年生だと判明した。

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