私…が?
気が付くと、22時を過ぎていた。
「あ。私、帰らなきゃ。」
以前、夜遅くに制服でウロウロしていて補導されかかった経験がある。
「送るよ。」
陸深サンに言われたが、
「大丈夫。アッケ、来てくれるって言ってたから。」
私は、携帯のリダイヤルを押そうとしたが龍二サンに
「突然帰って、驚かせてやれば?普段の仕返ししちゃいなよ。」
…いいカモ!
陸深サンの車の中は…、
超!生臭さかった!!
「なに、この臭いぃ〜!」
「あ、スマン。臭い?
毎朝、市場行ってるからねぇ。」
「…朝、早いんだ?」
「まぁね。3時起き。」
「ゴメンなさい…、頑張ってるんだね。我慢する。」
「しおらしいフリして、微妙に嫌味かい。」
「違うよ〜。」
それから今までのお礼を言ったが、いつも通り
「別に。」
と、返って来た。
「なんか分かった。陸深サン、照れてるんだ!『別に』って言う時。」
怒られるカナって思ってたけど、
「そうだよ。良く分かったじゃん。」
と、意外な返事。
「アンタ、1番オレの事見抜いてるよ。
これまでの知り合った人間の中で。」
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